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静かな空間が歯痒い
何方からでも無く身を寄せて
微笑み合う
月奈 ﾂｷﾅ
ねぇー、なんか食べる？
時計の針が１２時を回ったのを 確認して聞いてみる
煌輝 ｺｳｷ
月奈が食べたいもの
月奈 ﾂｷﾅ
チョコ
巫山戯て答えれば君も冗談を言う
煌輝 ｺｳｷ
じゃあ昼飯チョコだわ
月奈 ﾂｷﾅ
お腹に溜まらないね
また笑い合う
煌輝 ｺｳｷ
お家デートいいわ
月奈 ﾂｷﾅ
外出なくて済むからね
煌輝 ｺｳｷ
落ち着く
テレビから笑い声が聞こえる
煌輝 ｺｳｷ
なんか見たいのある？
月奈 ﾂｷﾅ
煌輝が見たいの
煌輝 ｺｳｷ
アンパ〇マン
月奈 ﾂｷﾅ
却下
巫山戯る君も
笑っている君も
どんな君も愛おしい
月奈 ﾂｷﾅ
ねぇ
煌輝 ｺｳｷ
ん？
月奈 ﾂｷﾅ
未だ蝶は嫌い？
ふと問いてみたくなる
煌輝 ｺｳｷ
月奈が好きなら好きになる
月奈 ﾂｷﾅ
そっか
返事が素っ気無いのは私なりの照れ隠し
月奈 ﾂｷﾅ
蝶ってね
月奈 ﾂｷﾅ
人間の生と死と復活のシンボルで
月奈 ﾂｷﾅ
死者の魂が宿る
月奈 ﾂｷﾅ
って云われてるの
煌輝 ｺｳｷ
神秘的な話だな
月奈 ﾂｷﾅ
でしょう？笑
月奈 ﾂｷﾅ
それでね
月奈 ﾂｷﾅ
律が亡くなってから想ってたの
月奈 ﾂｷﾅ
彼はきっと蝶になってるんだ
月奈 ﾂｷﾅ
って、
煌輝 ｺｳｷ
だから好きなの？
月奈 ﾂｷﾅ
うん
月奈 ﾂｷﾅ
好きで居たかった
煌輝 ｺｳｷ
そっか、笑
優しい笑みに安心して身を委ねる
君なら大丈夫
目の前から居なくならない
先は真っ暗なんかじゃなくて
寧ろ眩い光で溢れてる
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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