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光と影は、隣り合わせに生きている。 優しさがあればあるほど、 その裏には、痛みが生まれる。
作者
昼休み。 俺とけちゃは、図書室の隅で欠片を見つめていた。 俺らが拾った “灰色の欠片” は、まるで心臓のように、静かに脈打っていた。
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けちゃおが欠片を指でなぞる。 灰色の中に、微かに黒と透明が混ざり合っていく。 その瞬間、俺の胸の奥がちくりと痛んだ。
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作者
俺は二人の姿を遠くから見ていた。
笑いながら話すまぜちの顔。 それを見た瞬間、 胸の奥で何かがざわついた。
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机に置かれた自分の欠片。 赤みを帯びた橙色が、 光の中で小さく揺れている。
『欠けているもの:気づいてもらう勇気』
その文字が、やけに重く見えた。
作者
放課後。 公園のベンチにあっきぃはひとり座っていた。
俺は、そこへ近寄った。
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あっきぃは笑ってごまかそうとしてんのかな…?けど、目の奥は少しだけ揺れていた。
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ak
声が少し低くなった。 その瞬間、まぜ太のポケットの欠片が光を放つ。
けちゃの欠片と反応して、 まぜ太の体の奥に“灰色の記憶”が流れ込んだ。
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ふいに視界が暗転し、 あっきぃの声が遠くで響く。
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保健室。 俺が目を開けると、隣にあっきぃが座っていた。
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ak
少し沈黙が流れる。 そのあと、あっきぃが小さく呟いた。
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mz
ak
俺は何も言えなかった。 でも、心の中で確かに “何か” が反応した。 それは、けちゃの時とは違う、もうひとつの灰色の光。