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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

哲人が骸の長と戦闘を始める少し前

〜ミルム・マルム城 玉座の間〜

エル

追い出しといて帰ってこいとは中々都合が良いとは思わないのクソ国王様?

国王

当時の事件は真意を知りえないために致し方なくその処置をした

国王

犯人候補の言葉など信頼に値しないからな

エル

結局アンタは己の地位を手放すのが怖かっただけじゃなくて?

エル

ギルドから受けられる依頼は一度国側で審査し

エル

安全性を確かめた上でギルドの方に張り出してもいいという許可を出してる

エル

ここで大事なのは一度国側で審査してるという事よね?

エル

国側で審査してるにも関わらず難易度に合わない依頼内容となり

エル

結果として優秀な人材を亡くした

エル

ギルド側のミスでもあるが一番はその最悪の可能性を予想出来なかった

エル

国側に問題があるとされてたけど

エル

当時のギルマスが私に罪を押し付けたことによって

エル

間接的に国側もその罪から逃れられた

エル

その汚い玉座に価値は果たしてあるのかしら?

国王

何度も言うがその真意を知るのはお前だけだ

国王

犯人候補の言葉など信用出来ない

国王

他の証言者も出て来てないのだからその結果が真実となっているのだ

エル

やっぱりクソね

国王

そんなクソと言われた私の依頼を断らずに来たのはどういう風の吹き回しだ?

エル

別に…

エル

あんたやギルドの奴にボロ雑巾みたいに使われてる子達が来てね

エル

それに同情しただけよ

エル

彼らじゃなければこんな国には帰ってこない

エル

とっとと滅びて結構よ

国王

こちらとしてはどんな理由であれ手を貸してくれるのなら構わない

エル

ふん…

エル

エル

で?

エル

私をここに呼んだ理由は?

国王

君にはギルドの奴らとは別で北門を警戒してもらいたいのだよ

エル

へぇ?

国王

北以外の門は確かに魔物の群れが襲い来るが

国王

特別捌ききれない訳では無い

国王

また、北門は今のところその魔物の群れが現れたことは無い

エル

ならそこ守るの馬鹿じゃなくて?

国王

私達はその思考に陥るのが魔物達の作戦だと予想してる

国王

北門に魔物が来ないのは油断を誘うため

国王

油断したところを強力な魔物達で北門から攻めてきて

国王

この国を陥落させようとしてると読んだのだ

エル

その来るかも分からない脅威のために私は北門で待機ってこと?

国王

そういうことだ

エル

無駄な策で終わりそうで

国王

何事もなければないで今度はこちらから仕掛けに行く

国王

おおよその出現場所はもう掴めているのだ

国王

北門から巨大な軍勢が来ないとなれば

国王

むしろこちらから攻め入るチャンスということになる

エル

その時は北門で待機してる私も出るってわけね?

国王

その通りだ

国王

現在北門にはお主を含めた優秀な人材を何名か送っている

国王

その中にギルドマスターのヒューもいる

エル

アイツまだギルマスを……

国王

彼の他に護衛のものもいるようだ

国王

まずは彼らと合流し北門の状況を確認してきてくれたまえ

エル

ちっ…

エル

仕方ないわね

〜ミルム・マルム 北門〜

エル

言われた通り来たけど…

エル

全くと言っていいほど人がいないわね

エル

まぁ、そうならそうで都合がいいわ

エル

アイツらに一旦連絡取らないとね

エル

エル

ウル聞こえる?

ウル

ウル

『あっ!エルさん』

エル

そっちはどんな状況?

ウル

『今東門で受付嬢のメルさんとスケルトン軍団を抑えてるところです』

エル

メル?

ウル

『戦乙女と言われていた人です』

ウル

『ご存知じゃないですか?』

エル

(なんで彼女がわざわざ戦況に出てるの…)

エル

いえ、知ってるわよ

エル

それよりそのスケルトン軍団って?

ウル

『東門に突如現れた魔物達で』

ウル

『今アキトさんが戦ってます』

エル

メルとタイマンってこと?

ウル

『スケルトン軍団のリーダーを先に倒すっていう勝負です』

エル

何やってんだか……

ウル

『アキトさんが無関係な人物なので形上だけでもギルド員になるために』

ウル

『その試験としてこの勝負をしてるんです』

エル

なるほどね…

ウル

『僕達は手出し無用と言われてまして』

ウル

『現在眺めてるだけになってます』

エル

なら、その状況を教えてくれる?

ウル

『今アキトさんがスケルトン軍団の隊長格と交戦開始しました』

ウル

ウル

『あっ!』

ウル

『アキトさんが為す術なくやられました』

エル

バッカ……あいつ

ウル

『メルさんと隊長格のスケルトンがなにか会話をしてますが…』

ウル

『距離がありすぎて何を話してるかまでは』

エル

なんにせよアキトがくたばったのは分かった

エル

こっちは北門に配属された

エル

私含め優秀な人材は北門で待機させられてる

ウル

『一体なぜ北門だけに…』

エル

表の理由だろうけど北門に魔物が来ないのは油断を誘うためとされており

エル

いずれ来たる強力な魔物達を撃退するためにここに配属されてる

エル

また、来なければこないでこのまま私達が進軍して

エル

彼らの出現地点に攻め込むらしいわ

ウル

『策としては無難な気がしなくもないですが』

ウル

『やはり熟練者を各地に配属させないのは不思議ですね』

エル

絶対なにか裏がある

エル

念の為私は北門にポータルを作っておく

エル

そっちでなにか緊急性があることが起きたらすぐに連絡ちょだいね

ウル

『了解です』

ヒュー

ヒュー

おぉ?

ヒュー

見た顔だと思ったらお前エルかぁ?

エル

ちっ…

エル

(面倒なタイミングで出てきやがって…)

ヒュー

一体誰と話してたんだお前?

エル

腐れ野郎のあんたに話すことはなにもない

ヒュー

ハッハッハ!

ヒュー

釣れねぇこと言うなよ?

ヒュー

俺らの仲だろぉ?

エル

近寄らないでケダモノが

ヒュー

あ?

エル

聞こえなかった?

エル

ならもう1回言ってあげる

エル

私に近寄らないで

エル

ケダモノ風情が

ヒュー

てめぇ?

ヒュー

今の立場を知らねぇようだなぁ?

ヒュー

国はお前の力を頼ってるが俺はお前の力なんぞ必要としてねぇんだよ

ヒュー

国捨てた部外者は部外者らしくその辺でくたばっとけよ

エル

大した実力もないくせによく大口叩けるわね?

エル

アンタも国王と同じ権力に溺れた

エル

汚いドブネズミみたいなものね

ヒュー

今ここでお前を消し飛ばしてもいいんだぜ?

エル

ならやってみてもいいわよ?

エル

無様な姿がここにいる他の奴らに見られるけどね?

ヒュー

その言葉唾でも添えて返してやるわ!

ミルム・マルム兵

ミルム・マルム兵

緊急事態です!!

ミルム・マルム兵

距離およそ500前方よりネームドモンスターが目視だけで100体は来ます!

ミルム・マルム兵

皆様戦闘配備を!!

ヒュー

ちっ…

ヒュー

緊急アラートに救われたなぁ?

エル

そっちがでしょ?

エル

エル

(タイミングがやけにいいわね…)

エル

(それに突然北門に攻めいるなんて……)

エル

(まるで私単体を狙ったのごとくじゃない?)

エル

(なんなら東門も同じでアキト達を狙った節があるような……)

エル

(もしかして私達を………)

エル

エル

(今はそれよりもネームドの対処ね)

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