殺人ドア【忍び寄る足音】

俺は和明

友加里は俺の婚約者だ

中学時代からの同級生で高校時代から付き合っている

今日は同居するために、マンションを探している…

しかし中々決まらない

結局、友加里の言う通りにした

友加里との言い合いは、必ず友加里が勝つほうだ

2年後

俺らに子供が出来た

そして女の子が生まれた

まん丸なお顔の女の子

とても可愛い

小さな手が動いている

俺は病院で俺の娘を見ている時にふと

顔を上げるとそこには窓から見えるもみじの木があった

そして娘はもみじの様に華麗な女性になるよう願いを込めて｢楓｣という名前にした

10年後

20分後

ケーキを買って2人でマンションに入ろうとした時、悲劇が起こった

俺らの目の前で、女性がマンションからの飛び降りて死んだ

知らない女性だ

落ちた時の音が大きかったせいでほかの大勢の人からの視線も死体へ集まった

部屋に着いた時にはもうパトカーや救急車が3,4台くらいマンションの前にとまっていた

俺と楓が買ったケーキは、楓の代わりに俺が友加里にプレゼントすることになった

楓はあの時見たショックで部屋にこもってしまった

そして楓は今夜、友加里と一緒に寝たいとお願いしてきた

もちろんOKした

しかし、

俺らに悲劇が起きる時がもうすぐそばに来ているなんてその時はまだ知らなかった

ドアが俺に開けさせようとしているとも知らずに3人でケーキを食べていた