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絶望と幸せを

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絶望と幸せを

第2話 - 第2話

41

2025年12月05日

#恋愛

愛

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愛

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莉子　

あれだれ？

優人

えーっと

優人

簡単に言えば、

何か言葉を思い出したように顔を明るくする

優人

人質

莉子　

…は？

莉子　

（人質には見えなかった）

莉子　

（でも何で？）

優人

俺の人質じゃないからな。

莉子　

え？

優人

詳しいことは後々話すよ

黒い車が私たちの横に止まる

莉子　

車？

優人

あぁ、乗って

莉子　

誰の車？

優人

まぁ、それも後々話すよ。

優人

とりあえず乗って

腕を掴まれ車に乗った

杏

あーあ

杏

行っちゃった

杏

この関係っていつまで続くのか。

マネージャー

杏さん現場へむかいます。お乗りください

私の目の前には車が止まっていた

杏

そりゃそうか。あの契約は命だった。

マネージャー

どうかされましたか？

杏

いえ

莉子　

優人って何者？

優人

誰にも言わないって約束できるか？

莉子　

うん。言わない。

少し間が空いてから言った。

優人

俺は、

優人

殺人鬼だ。

莉子　

え私殺されるの？

優人

殺したりなんかしないよ

私の顎を撫でる

莉子　

…っ！

優人はそっと唇を重ねた

莉子　

ちょっ、なにしてんの？

優人

怒らないんだ

莉子　

怒りたいけど

莉子　

怒れない

優人

俺だから？

莉子　

ちょっ、何言って

続く言葉を遮るように唇を重ねた

優人

殺人鬼は嘘だから。安心して

莉子　

じゃあ、なんなの？優人は。

優人

ねぇ、瀬戸優って聞いたことない？

莉子　

せとゆ？

莉子　

どっかで聞いたことあるような

優人

これ。

そこにあったのは世界でも有名なICT企業だった。

莉子　

これが、どうかしたの？

優人

この会社はね…

四年前

杏

ねぇ、もうやめよう？

優人

やましいことでも？

杏

そう言うんじゃなくて！

杏

どうして莉子さんに執着するの？

優人

俺は、莉子に一生をかけたお礼がしたいんだ。

優人

なぁ、杏。

顔を上げる

優人

莉子を、俺に近づけてくれないか？

杏

やだよ。そんなの

席を立ち上がろうとした

優人

もう杏には会わないと言ってもか？

杏

なっ、！

杏

じゃあやる代わりに、優人は一生私のそばにいるって約束して

ほとんど告白のような言葉を強引に押し付けた