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シャーロット・グリス 本名 シャーロット・オルブライト 彼女の人生は一言で言うと 「汚らわしい人生」

彼女を取り巻いた環境もそうだが、そのせいで変わってしまった彼女もまた、汚らわしい。

何故彼女はその様な汚らわしい人生を歩むようになったのか。

話は9年前に遡る。

シャーロットは、何の変哲もない街「アルミア」で生まれた。

シャーロットは当時7歳

彼女の家はお世辞にも裕福とは言えず、シャーロットはいつも腹を空かせていた。

母子家庭だったためか、普通の家とは違い、収入も2分の1で、その日食べる飯さえも満足に食べられない有様。

だが、シャーロットは別にそれでも良かった。

シャーロットは、こんな困難な環境の中でも優しい母親が大好きだった。

母親さえ居る今は大丈夫。

だが、その安心はある日突然打ち砕かれた。

それは、シャーロットが母親と市場に買い物をしている時だった。

シャーロット(幼少期)

お母さん!これでお買い物は終わり?

シャーロットの母親

まだよ。まだ買わなくちゃいけない物が残ってるわ。

シャーロット(幼少期)

ええ〜…

シャーロットの母親

ほら、あっちに行ってらっしゃい。ピエロさんが風船を配ってるわよ。

シャーロット(幼少期)

あ、ホントだ!

シャーロットはピエロが配っていた風船に釣られ、真っ先にそのピエロの所に走って行った。

シャーロット(幼少期)

ねぇねぇピエロさん!私にもその風船、頂戴!

ピエロ

おや、お嬢ちゃんもこれが欲しいかい?

ピエロの声は中年男性の様だった。

シャーロット(幼少期)

うん!

ピエロ

何色がいいんだい?

シャーロット(幼少期)

んーとね、白!

シャーロット(幼少期)

白の風船頂戴!

ピエロ

はい、白だね。

ピエロ

はい、どうぞ。

シャーロット(幼少期)

ありがとう、ピエロさん!

シャーロットは喜ぶだけ喜んで、母親の元に戻ろうとした。

だが

ピエロ

ダメだよ、お嬢ちゃん?

ピエロ

キミ「だけ」は帰っちゃならない。

シャーロットはピエロに手を強く握られていた。

シャーロット(幼少期)

え、何で…?

シャーロット(幼少期)

ねえ、私、お母さんの所に帰りたい…

ピエロ

ダメだよ。

シャーロット(幼少期)

あ、お母さん!

シャーロット(幼少期)

ねえ、お母さん!助けて!

シャーロットの目からは涙がぼろぼろと零れている。

だが、そんな助けを求める声も虚しく、母親はそれを無視して帰り道の方を歩いた。

シャーロット(幼少期)

ねえ!お母さん!

お母さん、お願いだから、助けてよ。

シャーロットは腹の中でそんなことを思っていた。

ピエロ

ほら。キミはこっちに来るんだ。

そう言い、ピエロは強めに手を引っ張る。

シャーロット(幼少期)

痛っ…

そうして、シャーロットは、どこかに連れ去られた。

連れて来られた所は、暗く、汚れていた。

シャーロット(幼少期)

帰らせてよ…

シャーロットは泣きながらそんな事を言っていた。

すると

パァンッ!

何かで打たれた様な音がした。

団長

ぎゃあぎゃあ泣いてんじゃねえよ、ガキが!

目の前には、鞭を持った、50代ぐらいであろう男がいた。

シャーロットは泣いていなかった。

叩かれたのはシャーロットにとって生まれて初めてだったからかもしれない。

シャーロット(幼少期)

な、何で…

団長

何でかわかるか?

団長

無能は矯正する為ならばどうしようが構わないんだよ。

団長

俺は団長だからな。何してもいいんだよ。

シャーロット(幼少期)

団長さん…

でも、団長だからって何してもいい訳じゃない。

シャーロットはそう思った。

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