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※これはもちろん実話ではありません

サヨの想像の世界の物語なのでご安心ください

世界がもしあの日にこうしなかったら‥‥

という事を考えながらお読み下さい。

青い空

白い雲

そんな世界があるって言うの?

ここは、

令和2年の日本。

第二次世界大戦から約74年が経っている世界。

1945年8月15日

あの日、

日本はアメリカやその他の国との戦いに勝利した。

皆、

複雑な気持ちだった。

父や夫、息子を亡くした女は泣きじゃくった。

田舎に逃げた子供や大人は喜んだ

『これでやっと普通の生活に戻れる』

と‥‥

でも

そんな甘い考えじゃダメだ

と、政府は言うように

次々と各国に戦いを申し込んだ。

皆口々に言った。

『この国は調子に乗った』

と。

まるでその通りだった。

軍の人間は減り続け、

ついには男子児童まで連れて行かれほとんどは死んだ。

女は武器や食料を作らされ、家なんていうものももはや無くなっていた。

そして

金も男も家族も失った女は、子供を作る事が出来なくなっていた。

ウ〜!!ウ〜!!

毎晩毎晩警報が鳴り、

休むという言葉は皆の頭から無くなっていた。

そして、

前は子供の疎開先と言われていた田舎にも他国の軍は攻めてきた。

他国の軍

foundit!!

何を言っているのか分からないけれど

とにかく日本のどこにいても危ないのは誰もが分かっていた。

広島と長崎に落ちた原始爆弾。

その次の年には、

東京にも落とされた。

死者は未だに分かっていない。

70年経った今もグレーの世界のまんまだ。

この国から空は消えた。

子孫も

家も

家族も

力も

愛も

夢も‥‥

全ては死人の様に燃え尽きた。

でも、誰も何も言わなかった。

『こういう運命なのよ』

とだけ言って灰色の顔を拭くだけ。

栄子

本当にこれで良いんですかね

蘭子

何言うのよ新人ちゃん

栄子

私が産まれた時に第三次世界大戦が始まっていて、

栄子

今まで20年間煙の中生きてきた。

栄子

蘭子さんは?

蘭子

わたしゃ、第二次世界大戦中に産まれて疎開した。

蘭子

疎開先から帰った時にゃ首から弟の骨の入った箱を下げていた。

蘭子

それから何十年も、嵐の中で生きてきた。

蘭子

私の身の上話はこんくらいよ。

蘭子

ほら、鉄の分別できたの?

栄子

嫌だ‥‥

蘭子

えぇ?

栄子

このまま、この黒い世界で死んでいくんですか?

栄子

だって‥‥

栄子

この街にいるの私達だけじゃないですか!!

栄子

私は男というものを見た事ないんですよ!?

栄子

産まれたら、いつの間にかこの屋根のない工場にいた‥‥

ピシャリ!!!!

蘭子

何てこというの!!!!

蘭子

それが運命なのよ!!!!

栄子

国に言いましょう!?

蘭子

ここはもう国なんかじゃない。

蘭子

政治家だってほとんど死んだの。

栄子

え‥‥

蘭子

土地があってそこに足付けてるのが私達なの。

蘭子

とうとう

蘭子

何も無くなったのよ‥‥

あの日、

この¨国と言えない国¨が敗戦していたら、

空が青く見えたの?

でももう届かない。

貴方の空は何色?

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