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#ファンタジー
橘靖竜
RYUSEI
RYUSEI
武永
RYUSEI
RYUSEI
RYUSEIは武永に向かって言い放つと、改めて言葉を宙に放った。
RYUSEI
RYUSEI
古本屋店主
古本屋店主
古本屋店主
古本屋店主
ミホ
ミホ
売買の手続きをし、父からもらった観光雑誌を古本屋に売り払ってしまった。
多少、心は痛んだが、しかし素直に旅行先に観光雑誌など持っていくつもりはない。
ミホ
せめて、渡すのであれば前日とかにして欲しかった。
それならば、荷物を詰める際に、どこかに忍ばせることもできただろう。
しかしながら、帰る直前となると、そうもいかなくなる。
いちいち荷物を開いて、観光雑誌を忍ばせるところを探して――というのに、あまりにも労力が必要だ。
古本屋店主
取引成立。たかだか百円ではあるが、荷物の整理ができた上に、二束三文にはなってくれた。
美穂はその足で婚約者の待つ喫茶店へと戻った。
結局、喫茶店でのオムライスの提供が遅れたことにより、バスを1本遅らせることになった。
幸いなことに、早めに家を出たから、バスが1本や2本遅れても痛くも痒くもない。
順当に行けば、遅くとも夕方までには帰宅できそうだ。
ふと、携帯に短い着信。
メールが届いたようだった。
そのメールは父からのものであり、内容は――。
ミホ
ミホ
ただでさえ、観光雑誌を売り払ってしまったことに罪悪感を抱いていたのに、その中に小遣いまで忍ばせていたらしい。
さすがに、それを知っておきながら、このまま帰るわけにはいかなかった。
簡単に婚約者へと断りを入れると、美穂はバスを降りた。
先に彼1人で帰ってもらっても構わない。
そうとすら考えていた。
親からもらった観光雑誌を売り払った上、その中に小遣いが忍ばせてあると分かった途端、それを改めて買い戻そうとしている。
そんな情けない姿を見せたくはなかった。
幸いなことに、彼はついては来なかった。
結果的にもう1本バスを遅らせることにはなってしまったが、古本屋の店主は気前よく対応してくれ、観光雑誌の中に挟まっていた小遣いも回収することができた。
しかし、一度は観光雑誌を売り払ってしまった罪悪感は消えず、結局売った際の百円は返却することにして、観光雑誌はその古本屋で処分してもらうことにした。
この結果、バスをもう1本遅らせることになり、そして武永美穂さんは不幸な事故で亡くなりました。
あの事故に犯人がいるとは思っていませんし、あの事故が起きたのは、あくまでも偶然に偶然が重なった結果でしかありません。
しかし、もし犯人を糾弾せよと言うのであれば――どうしても犯人を提示しなければならないのだとすれば。
バスを遅らせた要因となる、武永さんこそが犯人です。