ある時、老兵士がブルブル震えている若兵士を見つけた。
老兵士
おい、君大丈夫か?
若兵士
あ、はい
若兵士
何かすみません
老兵士
いや、謝らないでくれ
老兵士
ただ大丈夫かどうかを
若兵士
すみません
若兵士
僕なんて家に引きこもってばかり居ましたから
若兵士
人が多いので怖いです。
老兵士
そういう事だったか
老兵士
流石に家に帰らすのはできないけど
若兵士
そ、そうですよね。
老兵士
こっそりゲームとか持っていいよ。
老兵士
上の人から何か言われたら
老兵士
なんとか言っとくよ。
若兵士
あ、ありがとうございます。
老兵士
にしても、こんな老いぼれまで
老兵士
戦場に出すなんて世も末だな
次の日
老兵士
ん?
老兵士
あれは
あの若兵士が丸太に座ってゲームをしていた。
老兵士
ちょっと声をかけよう
若兵士
……………
老兵士
なんか喋っている?
若兵士
…チッ隠れやがってまぁ弾薬も補充したしさっさと出てこいザコがっ…ん!なんだよ仲間がいるのかよ老人かよ老人は帰って茶でも飲んどけ逃げやがって…ブツブツ
若兵士はゲームをとても楽しんでいた
老兵士は楽しんでいるならそれでいいと思いその場を離れようとしたその時思った。
老兵士
彼に背中を向けていいのか…と。







