死神が姿を消してから、一週間経った
ナズナ
(死神さん、なかなか姿現さないなぁ。どうしたんだろう?前は、毎日のように家にいたのに・・・。)
トン、トン、トン、ドアの叩く音が部屋じゅうに響いた。
ナズナ
はーーい。
ナズナ
お母さん?
健太(兄)
ナズナ、何時だと思っているんだ。
いつまで、自分の部屋にいるつもりだ😤
いつまで、自分の部屋にいるつもりだ😤
ガチャ
ナズナ
お兄ちゃん、ごめんなさい。
健太(兄)
分かったなら、早く下に来て朝ご飯食べなさい。
ナズナ
はい。
ナズナ
(どうしたんだろう?お兄ちゃんいつも私の部屋に来てくれないのに。)
健太(兄)
どうかしたか?
ナズナ
うんぅ、何にも無いよ。
ナズナ
あ!お兄ちゃん。
お兄ちゃんは、死神を見たことある?
お兄ちゃんは、死神を見たことある?
健太(兄)
健太(兄)
無いけど。どうかしたか?
ナズナ
そっか。やっぱり無いよね。
いや、友達がさ、突然聞いて聞てさ。
いや、友達がさ、突然聞いて聞てさ。
健太(兄)
・・・。
ナズナ
(やっぱりお兄ちゃんには、言えない、私が死神が見えるようになったこと。)
死神は、どうして姿を見せないのか? 私は、まだ知る由もなかった。