テラーノベル
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1年後。
2017年、8月。
木造の狭いアパートの一室で松崎は目を覚ました。
カーテンを開けると太陽は既に高く登っている。
目にかかるくせ毛を手で払いのけると、彼は机の上に目を向ける。
そこには分厚い専門書が所狭しと置かれていた。
それらは全て、心理実験や仮想世界について書かれたものである。
松崎が起きるタイミングを見計らったかのように
本と本の間に埋もれていた彼の携帯が着信を告げる。
松崎
松崎は携帯を耳に当てながら、自分の部屋を出てリビングへと向かう。
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