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Nemuri
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瀬那 有眞 セナ ユウマ
瀬那有眞のその一言が、
なぜだがずっと頭に残っていた。
別におかしなことじゃない。
髙浦と本屋に行っただけ。
友達同士だし、
……ないはずなのに。
瀬那くんの顔が少しだけ、
少しだけ
面白くなさそうに見えた。
橘 紗良 タチバナ サラ
紗良の声。
四人は結局駅前で少し話すことになった。
橘 紗良 タチバナ サラ
由夏が固まる。
すると先に髙浦が答えた。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
橘 紗良 タチバナ サラ
紗良が笑う。
橘 紗良 タチバナ サラ
終了。
【緊急イベント発生】
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
由夏が即否定すると、
髙浦が横で吹き出した。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
全然傷ついてない顔。
むしろ楽しそう。
由夏は睨む。
髙浦は笑う。
そのやり取りを瀬那は黙って見ていた。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
由夏が聞く。
話題転換。
全力。
すると紗良が答えた。
橘 紗良 タチバナ サラ
映画。
由夏の動きが止まる。
映画。
男女。
二人。
頭の中。
【イベント名】 映画デートイベント 発生条件:好感度一定以上
終わった。
瀬那有眞ルート終了のお知らせ。
由夏は静かに微笑んだ。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
そっか。
なるほど。
そういうことか。
すると、
瀬那 有眞 セナ ユウマ
瀬那くん。
全員がそちらを見る。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
え?
瀬那 有眞 セナ ユウマ
………
由夏の脳内。
【ロード中……】
【誤認識を修正しました】 イベント名 映画デートイベント ↓ 映画鑑賞イベント
危なかった。
ゲームオーバーになるところだった。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
髙浦が呟く。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
空気が止まる。
瀬那くんが眉をひそめた。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
髙浦が笑う。
でもその笑顔は少しだけ意地悪だった。
由夏はなんとなく思う。
この二人、最近何か変だ。
帰り道。
結局四人で駅まで歩くことになった。
紗良が中心で話して、
髙浦が時々突っ込んで、
瀬那くんが笑って、由夏もそれを聞いていた。
楽しい。
すごく。
でも、ふとした瞬間。
前を歩く紗良と瀬那くんを見る。
やっぱりお似合いだな。
そう思ってしまう。
すると
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
髙浦だった。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
三回目。
最近全部バレる。
髙浦は苦笑した。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
そう言って前を向く。
由夏はその横顔を見た。
そして少しだけ、胸が痛くなった。
それが誰のためのものなのか
まだわからない。
その日の夜。
由夏はいつものように攻略ログを開いた。
【瀬那有眞 攻略ログ】 ・映画イベント →デートではなかった ・説明してくれた →判定不能
そこまで書いて、止まる。
それから少し迷って、
新しいページを作った。
タイトル。
【髙浦伊織】
由夏はその文字を見つめる。
そして慌ててスマホを閉じた。
意味なんてない。
ないはずなのに。
【新規ルート情報を保存しました】
主人公はまだ、 その意味を理解していません。
コメント
1件
うわ、これすごい……! 由夏の脳内で「映画デートイベント」が一瞬「映画鑑賞イベント」に修正される演出、めっちゃ可愛くて笑った。ゲーム脳な感じが彼女らしくて、でも同時に紗良と瀬那くんを見て「お似合いだな」って落ち込むとこが切ない。そして最後の新規ルート「髙浦伊織」! 髙浦くんの「説明するんだ」の含み笑い、絶対何か気づいてるよね。この微妙なバランス、じわじわ来ます。次が楽しみすぎる!