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控え室(まだ本編じゃないよ)

優希

疲れた(´△`)

和也

お前まだ一話しか出てないだろw

優希

いやだってさぁ!

優希

一話でこのボリュームって!

優希

アイツ(主)省略って言葉を知らないのかなぁ!?

和也

しょうがないだろ主だし

優希

まぁ主だしね…

主「( ・᷅ὢ・᷄ )」

ドタドタドタ

ガラァッ!!

智美

大変×10!!

優希

うっわ何!?

和也

コッチは逆に省略しすぎで草

優希

どしたのいきなり

優希

もの凄い勢いでドア開けて中に滑り込んできたけど

智美

そ…それが…

智美

「今回は優希&智美で共演するから✩」って…………………………………………………………………………………………主が……………………………

優希

……は!?

優希

ゆーて3話目だよ!?もう!?

智美

主気が早すぎだよね…

優希

ほんっといい加減にしろよぉぉぉぉぉぉ!!

優希

あとやってる連載終わらせてからやれェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!

えー…えー…………………… (エコー)

本編始めるよ

生まれた時から俺は

両親にとって 「いらない子」だった。

本当にアンタって子はっ!!

バンッ!!

机を叩いた時の衝撃に びっくりする。

優希

っ!!

無駄だって

そんなに怒鳴ったところで

コイツには聞こえないんだからさ

だからっ!

バキッ!!

優希

うゔっ…!

体で覚えさせるしかないんだよw

やっぱりそうよねぇ

あ〜コイツの顔見てたらイライラしてきた

奇遇ね、私もそう思ってたの

なんでこんな子が生まれたのかしら

俺は生まれつき耳が聞こえない

そのせいで両親からずっと虐げられてきた。

悪口は聞こえないけど、いつも 言われていることは分かった。

少しでも何かを間違えば 暴力をふるわれた。

真冬のベランダに閉め出されて 凍死寸前になったこともあった。

妹が生まれた後もそれは続いた。

優希が中一になった頃…

優希の部屋

智美

お兄ちゃんっ!

俺には3歳年下の妹がいる。

ただ、俺とは違って 両親に溺愛されていた。

最初は不公平だと不満に思ったが

俺が愛されないのは智美のせいじゃない

この障がいのせいなんだ。

だから智美を妬んでも しょうがないと思っていた。

優希

トン、と肩を叩かれる。

優希

智美

おーにーいーちゃーん!

優希

ごぇん、きぅかなくて…

智美

「ごめん、気付かなくて」?

智美

いいよっ!

智美は俺が分かりやすいように ゆっくり話してくれる。

智美

あのねぇ、私

智美

お兄ちゃんに見せたいものがあるの

優希

…?

智美

えーっと

智美

「こんにちは」…ってこれでいいかな

優希

智美

へへ、びっくりした?

智美

授業でちょっと教えてもらったの!

智美

お兄ちゃんっていつも手話のお勉強してるでしょ?

優希

…うん

親は手話を使ってくれないので いつもは唇の動きを読んでいたんだけど

俺がいる養護学級で 先生が俺に

「唇の動きを読むだけだと 伝わりづらい時もある」

「手話を学んでみないか」と 提案してきたので

俺はそれに賛成して 少し勉強していたのだ。

智美

だから私も手話を習えば

智美

お兄ちゃんともっとお話しできるかなって!

智美

これ以外にももっとできるよっ!

智美

「ありがとう」と「好き」と…

智美がここぞとばかりに 覚えた手話を色々見せてくるので

俺は右手で 胸を撫で下ろすような仕草をした。

優希

(分かった、分かった)

智美

むぅ…

優希

(…ありがとう)

智美

智美

うんっ!!

智美は俺のことを 兄として慕ってくれていた。

俺も智美のことを 大事な家族だと思っていた。

どれだけ親にひどい仕打ちを受けても

智美が優しく接してくれたから 平気だった。

そして俺が高校生になった頃

智美

(お兄ちゃん!)

智美

(また勉強教えてくれない?)

智美は中学生になったけど 手話はまだ拙い。

でもゆっくり話してくれるので 言いたいことは伝わった。

優希

(どこら辺?)

智美

(1次方程式の応用が…)

ガチャッ

突然、部屋のドアが開いた。

両親が部屋の中に入ってきた。

智美

お、お父さんとお母さん

智美

何か用…

優希!貴様…!

障害者のくせになんで智美と話してるんだ!

ドカッ!

胸ぐらを掴まれ、 椅子から放り出される。

父さんはうずくまる俺を 何度も何度も蹴ってきた。

優希

智美は今重要な時期なんだぞ!

貴様なんぞに構っている暇はないんだ!

こんなくだらない手話まで覚えさせるとは…!

学業の方がおろそかになったらどうする!

智美

やめて!お兄ちゃんは悪くない!

智美

私が勉強を教えてほしいって言ったの!

智美、こんなのに教わる必要ないわよ

コイツのそばにいたら障害が伝染るわ

智美

障がいは伝染らないよ!

とにかく、あなたはもうこの部屋から出なさい

悪いのは全部コイツなんだから

智美

母さんに何か言われたらしく、 智美は部屋から出ていった。

見捨てられたとは思ってない。

智美が俺を庇ったら 智美まで父さんに殴られる

そうなったら一番悲しむのは 俺自身だ

それにしても、痛い…

お前なんかが智美の邪魔をするな!

この出来損ないが!

死ね!

今度は蹴るだけでなく殴ってきた。

母はそんな俺を見下ろし 笑いながら何かを言っている。

優希

ゔ……

俺はいつの間にか気を失っていた。

目が覚めると、 既に部屋に両親はいなかった。

その代わり、勝手に部屋に 貼り紙が貼られてあった。

『智美には近寄るな この害虫が』

優希

(流石につらいな…)

優希

(今まで智美が助けてくれてたようなものだし)

優希

(でもあの時の智美)

優希

(すごくつらそうな顔してた)

優希

(自分を愛してくれる両親と)

優希

(俺の板挟みになってるんだろうな…)

優希

(俺が2人に怒られる度に)

優希

(智美にもつらい思いをさせてたかもしれない)

優希

(だからできるだけ怒られないようにしなきゃ…)

優希

(あの人たちに従いたい訳じゃないけど)

優希

(これからは智美とあまり話さないようにしよう…)

その日から、俺は 智美と距離を置くようになった。

部屋にも何かと理由をつけて 入れないようにした。

そして大学に入って、 俺は家を出て1人で暮らすことにした。

数年後

優希

優希

(ん?)

優希

(郵便受けに何か入ってる)

優希

優希

(結婚式の招待状…)

優希

(智美が結婚!?)

優希

(そういえばずっと会ってなかったな〜)

優希

(妹の晴れ姿…)

優希

(見たいなあ…)

優希

(でも俺から距離置いちゃったし)

優希

(『今さら何よ!』ってなっちゃうかもな…)

ピコンッ

優希

(あれ?メールだ)

優希

優希

(母親から!?)

結婚式の招待状もう来てる?

優希

来たけど…

優希

今さら何か用?

はあ?何よその態度

出来損ないのアンタを式に招待してやるって言ってるのに

優希

えっ!?

優希

てっきり「一家の恥だから来るな」とか言われるかと

私だって出来るならそうしたかったわよ!

でもあの子が…

兄がいるって相手の方にもう言っちゃったって…

結婚式に兄が来なかったら

相手の親族に悪い印象を与えちゃうじゃない!

そしたら結婚に悪影響が…!

優希

出ろっていうのは分かったけど…

優希

言いたいことはそれだけ?

あ、そうそう

アンタにお願いがあってね

式では耳が聞こえるフリをしてほしいのよ

優希

優希

は!?

あの子ったら障害のことまで

お婿さんにベラベラ話すもんだから

私とお父さんで全力で否定してやったわ!

だから相手方はアンタの障害のことは知らないし

安心して!

優希

いや何を安心すればいいんだよ!?

優希

俺の耳は完全に聞こえてないんだ!

優希

なのにフリなんて出来るわけないだろ!

「はい」か「いいえ」くらいは口で言えるでしょ

優希

相手の言ってることが分からなきゃ意味ないんだってば!

優希

大体なんでそんなに障がいのこと隠したがるの!

なんでって決まってるじゃない

あの子のお婿さんの一族は

みんな医者か社長っていう優秀な家系なのよ!

嫁の兄が耳の聞こえないダメ人間なんて

相手方に知られたら破談になりかねないわ!

あの子も何としてもアンタに来てほしいって言ってるし

アンタなんかに結婚を台無しにしてもらいたくないの!

困るのよ…
あの子には早く結婚してもらわないと!

優希

優希

でも…

とにかく、出しゃばるのはやめなさいよ!

あの子の結婚がかかってるんだから!

そしてついに当日

結婚式も終わり、披露宴に。

優希

(なんだかんだあったけど)

優希

(ここに来て良かったなぁ…)

優希

(相手の親族の方と話す時に)

優希

(会話が成り立ってたかどうか自信ないし)

優希

(ムービーにも字幕がついてないから)

優希

(何言ってるか分からなかったし)

優希

(智美は俺に話しかけてくれなかったし…)

優希

(やっぱり俺のことなんて嫌いになったのかな)

優希

(気まずくて俺も智美のとこに行けなかったけど…)

優希

(智美の晴れ姿が拝めただけでも)

優希

(俺は十分だよ…)

優希

(欲を言うなら俺の耳のことにも)

優希

(気を遣ってほしかったけどね…)

優希

(しょうがないか)

優希

(両親が俺の障がいのことを隠してるし)

残るは新婦の 両親への感謝の手紙と

新郎新婦の退場のみとなった。

優希

(そろそろ智美が手紙を読む頃だな)

優希

(にしては手紙を持ってないけど…)

優希

(暗記でもしてるのかな)

智美

智美

智美

「お父さん、お母さん」

智美

「私をここまで育ててくれてありがとう」

俺は聞こえないけど 会場がどよめいた…気がした。

両親もポカンとしている。

智美が手話を使って 話し始めたからだろう。

周りの人

何あれ…

周りの人

もしかして手話?

!!

おい!!その手話をやめろ!

そうよ!

うちに障害者なんていないでしょ!?

智美

「お父さんとお母さんは」

智美

「どんなときも私にずっと」

智美

「期待を寄せてくれましたね」

智美

「テストでいい点を取ると褒めちぎってくれて」

智美

「『お前ならいい大学に入れる』」

智美

「『自慢の娘だ』と言ってくれたのを覚えています」

智美

「だけど私が東大の入試に落ちた途端」

智美

「あなた達はあっさり態度を変えましたね」

智美

「私は元々東大が第一志望ではなかったので」

智美

「第一志望の大学に入れて良かったのですが」

智美

「自慢の娘どころか一家の恥と罵られ」

智美

「存在すらも否定され続ける毎日に疲れて」

智美

「私は早くに家を出ました」

智美

「両親は私を愛していたのではなく」

智美

「ただ自分たちが自慢したいがために」

智美

「私を出来のいい子に育てたかっただけだと」

智美

「その時にやっと気づきました」

優希

(そんなことがあったのか…)

優希

(智美は両親に愛されてたと思ってたけど)

優希

(本当は違ったんだな…)

智美

「家を出てからは何も干渉してこなかった両親ですが」

智美

「私が壮馬さんと結婚すると言った時」

智美

「両親は今までとはうってかわって」

智美

「親だからと私にすり寄ってきました」

智美

「実の娘がダメなら」

智美

「今度は孫に期待しようと思ったのでしょう」

智美

「本当に自分勝手な人達だと思いました」

う、嘘だ!全部嘘なんだよぉ!

もうやめてちょうだい!

智美

「私には3つ上の兄がいます」

智美

「兄は耳が全く聞こえません」

優希

(…!)

智美

「子どもを自慢するための道具としか見てない両親からしたら」

智美

「障がいを持つ兄は役立たずだったのでしょう」

智美

「昔から兄は両親から虐げられていました」

智美

「そして、私もそれを目撃していました」

智美

「でも当時の私は無力で」

智美

「兄が暴力を振るわれているところを見ても」

智美

「意見することすらできませんでした」

智美

「ある時から兄は私を避けるようになり」

智美

「結局そのまま家を出ていってしまいました」

智美

「私が助けてあげられなかったから」

智美

「兄は怒っているのだと思い」

智美

「それからもずっと後悔していました」

智美

「でも、この結婚式で」

智美

「こうして兄と会うことが出来ました」

智美

「この日のために私は手話サークルに入って」

智美

「頑張って手話を勉強してきました」

智美

「いつか兄と話せる機会が訪れた時に」

智美

「ちゃんと『ごめんね』と言えるように…」

智美は涙目になっていた。

たまらず、俺は 智美のところに駆けつけ

震える体を力強く抱きしめた。

智美

おにい、ちゃん…

優希

ごぇん、ごめ…!

優希

おぇ、うっと、とぉいに…

智美

いいんだよ、お兄ちゃん…

智美

私こそごめんね…

智美

結婚式来てくれてありがとう

涙でぼやけて見えないけど

両親以外の周りの人が 拍手をしているのが見えた。

智美

智美

「えー、続きを話します!」

智美

「私はこの先壮馬さんと」

智美

「幸せな家庭を築いていきたいと思っています」

智美

「でも、そこにあなた達は必要ありません!」

智美

「お父さん、お母さん」

智美

「いえ、もうこんな呼び方はしたくありません」

智美

「私はもうあなた達と縁を切ります!」

優希

!?

ぇぇぇぇぇぇえええええ!?

ふざけんなお前…!

そうよ、考え直して…!

スタッフ

申し訳ありませんがお客様方

スタッフ

暴れるようであれば出てってくださいね〜

うわぁぁ連行するなぁ!

智美〜!

智美は両親の手を取って 退場する予定だったが

代わりに俺の手を取って 式場を後にした。

こうして結婚式は終わったのであった…

それから2年が経ち…

智美

(それにしても…)

智美

(あの頃の私たちはすれ違ってたよねぇ)

優希

(あの頃はごめん…)

優希

(もう俺のこと嫌いになったかと思ってた)

智美

(いいんだよ!)

智美

(今こうして普通に話せてるんだし)

智美は一児の母になった。

優希

(でも驚いたよ)

優希

(まさか壮馬さんたちが)

優希

(俺が障がい持ってること知ってたなんて)

智美

(壮馬さんの一族には医者も多いしね)

智美

(結婚式で会話した時に察したみたいだよ)

智美

(この人耳が聞こえてないなって)

優希

(そりゃそうだろうな…)

智美

(あと私が壮馬さんに障がいのことを話した時)

智美

(あの人たちが超否定してきたじゃない?)

智美

(でも私が改めて壮馬さんに説明したら)

智美

(ちゃんと私のこと信用してくれたみたいなの)

智美

(兄の障がいを隠そうとするなんて)

智美

(家庭内で何か事情があるんじゃないかと思って)

智美

(みんなあえて手話は使わなかったんだって)

優希

(そういえば)

優希

(あの人たちって今どうしてるんだろうね)

優希

(縁を切ってから2年くらい経つけど)

智美

(あ〜、お兄ちゃんは知らないのか)

智美

(あの人たち逮捕されたよ)

優希

優希

(ぇぇぇぇ!?!?)

智美

(それがさ〜聞いてよ)

智美

(私が子どもと一緒に家から出たら)

智美

(急にあの人たちが飛び出してきて)

智美

(ベビーカーをひったくろうとしたんだよ!?)

智美

(ずっと家の影に潜んでたみたい)

智美

(夫が助けて来てくれたから)

智美

(私も子どもも無事だったよ)

智美

(その後2人は誘拐未遂で逮捕)

智美

(私たちに学費払ってくれなかった割には)

智美

(2人とも随分な浪費家だったみたいだし)

智美

(金が無くて野垂れ死にするくらいなら)

智美

(牢屋にいた方が2人にとってもいいかもね)

優希

(ひどいこと言うな〜…)

シスコンじゃないけど、 こんな妹を持って俺は幸せだと思う。

そして、実は俺も 来月には婚約する予定だ。

今度は俺が幸せになる番だ!

あまてらスカッと!

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