nkm
……おお、結構中はしっかりしてるんだ

nkmたちが山吹の経営する宿「栞吹(かんぶき)」に入る
薄暗いが、中はしっかりと片付けられていて
広かった
kn
ちょッ、と、失礼だよ

shk
はは笑 まぁ別荘と言う割には外見ボロボロだからな

br
僕暑い~部屋入りたい~!

brが駄々っ子の様にごねるので、
6人は部屋を探す
nkm
……どこに入ればいいのかわかんないや

shk
俺が訊いてくる、待っとけ

kr
お、ありがとう

nkm
……なんか、暗くてやだね

sm
電気点けるか?

kn
でも、スイッチらしきものは何も無かったよ……?

br
暗いのやだなぁ

shk
───────山吹さん来たよ

nkm
わぶッッッ?!

山吹
あらあら、大丈夫ですかお兄さん、

いきなりのshkの登場に驚くnkmを
山吹が笑いながら背中をさする
nkm
けほッけほッ、だ、大丈夫 です……

br
山吹さん~、電気のスイッチッてどこにあるんですか~?

山吹
あぁ、うちの宿はこんな山奥にあるから、経営が難しくてねぇ

山吹
廊下の電気は点けないようにしてるのよ

kn
ほえ……なるほど

shk
まぁそりゃあこんな変なところに別荘なんか建てるからだろ

山吹
ははは、手厳しいねぇ鮭ちゃんは

shk
……その呼び名、辞めてくれる?

山吹
ははは、わかったわかった

nkm
え~shk、山吹さんに鮭ちゃんッて呼ばれてんの~?笑

kr
鮭ちゃぁ~ん笑

shk
おい揶揄うなッ?!

sm
お前ら、悪ノリすんなよ…フッ失笑

shk
失笑すんなッ!!

山吹
……あ、そうそう皆様、

山吹
この宿について説明をしておりませんでした。

nkm
……説明、ですか?

山吹
ええ、

山吹はその6つの視線を柔らかな笑で受け止め、
こう言った
山吹
───────宿の目の前の、あの森には近づいてはなりません。

山吹
あの森に近づいたら最後、

山吹
───────貴方たちに奇妙なことが降りかかります

nkm
……奇妙な、こと?

shk
おいおい山吹さん、なんて冗談言ってんだよ~

山吹
本当じゃ

山吹
あたしゃこの目で見たのじゃ

kn
……なにを、ですか?

山吹
……ハッ

山吹が何かを続けようとしたが
短い言葉を発して、彼女は固まった
nkm
だッ大丈夫ですか山吹さん?!

山吹
……ああ、大丈夫ですよ

山吹
御免なさい、あたしゃ年寄りなもんで…

山吹
貴方たちの部屋は奥の3部屋じゃ

山吹
あなた達は相部屋でいいかと思ってね

shk
あいべッ……変な事言うなよッ

kn
俺は別に相部屋でもいいなぁ

br
僕も~

kr
俺も

sm
え……みんな賛成なら、俺も……

nkm
まぁ、じゃぁ俺も

shk
みんな賛成かよッ

山吹
仲が良いのは良い事よ

山吹
じゃ、あたしは仕事しますから、

山吹
御用の際はお呼びくださいませ
