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突然、唯乃の手首を掴んだのは、よく知る面倒見のいいおばさんだった。
けれどその表情は固く、目には恐怖が滲んでいた
唯乃(幼少期)
唯乃(幼少期)
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おばさんの震える声が耳を刺す
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唯乃(幼少期)
唯乃が叫ぶと大人たちの顔が歪む
周りの大人
周りの大人
唯乃(幼少期)
周りの大人
強引に手を引かれ、庭を無理やり連れ出される。
走る足元が震えて、視界が滲む。
それでも――あの金色の髪を、あの目を、どうしても見つけたくて、叫んだ
唯乃(幼少期)
その頃、寺の屋根の上。
童磨はぼんやりと空を見ていた。
唯乃の声に気づいたのか、すぐに立ち上がる
童磨(幼少期)
ふと、鼻先を甘い血の香りがかすめた。
信者たちの恐怖、怒り、そして――裏切り。
童磨の表情から笑みが消えた
童磨(幼少期)
童磨(幼少期)
童磨(幼少期)
童磨(幼少期)
“鬼”は全部悪い、だってさ。へぇ、そうなんだ。じゃあさ――
童磨(幼少期)
その夜、寺は燃えた。
信者たちは跡形もなく消えた。
人々は鬼が現れたと騒ぎ、恐れた。
童磨(幼少期)
主
大正コソコソ話 童磨は自分より先に唯乃が死ぬことを恐れて傷口に血を与えていた。そのため〇〇は人並みより長生きしている
コメント
1件
ふぉろー失礼します!!