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これは、私と一本の木の物語。

私の小学校は、全員で約600~700人と 人数の多い学校だった。

田舎の中でもだいぶ多かったと思う。

学校は西校舎、南校舎と別れていて、 クラスは最大四クラスだった。

一クラス約30~40人、 学年でも、100人はいた。

低学年の時は、とても仲のいい友達がたくさんいた。

私の小学四年生の時の話を聞いてください。

四年生の時は西校舎で、旧校舎でした。

とてつもなく古くて、トイレの古さだけは 尋常じゃありませんでした。

四年生になると、完全なグループができていて、 私もグループの中にいました。

左隣の部屋は女子の更衣室と倉庫 として使われていて、 右隣はトイレでした。

そのトイレには何もなさそうだったけど、 噂はあった。

私は左隣の倉庫を掃除することになって、 他にも四人いた。

その四人は仲良しグループで、 私は一人でずっとまともに掃除をしていた。

だけど、仲良しグループの一人Yちゃんは、 ロムの幼馴染で、私とも仲良く接してくれてる。

でも、ある日のことだった、

私の人生はここで壊された。

通学路が一緒だったMちゃんは、 一緒に帰ることが多かった。

本当に信用していた友達だった。 MちゃんもYちゃんも。

でも、この言葉を聞いた時、 私は信用するのを辞めた。

M

ねえライちゃん。

ライ

何?

M

Yちゃん、ライちゃんの悪口言ってるよ。

ライ

え...?

私は信用できませんでした。 あの純粋で、乙女で、女子力があって、 何でも正直に言う人が、 そんなことするはずがないと。

私はすぐさま察しました。

これ、ただMちゃんが私に対して悪口を言ってるんだと。

だって、ロムの幼馴染だから、 Yちゃんがそんなことやってたら ロムも気づくはずでした。

それに、Mちゃんは気に入らないことがあると、 誰かの悪口を言う性格でした。

信じたくありませんでしたが、内容がとても変でした。

私は、途中でスカートを買い替えて、 紺色のスカートを買いました。

それで、「スカートの色がおかしい」 という悪口を聞いたと言われました。

私ははっきり思いました。

言いたいことがあるならはっきり言えよ。と

それに、「胸が膨らみ始めてて女性らしくなってて気持ち悪い」 だとか、

「大人っぽくなって気持ち悪い」だとか。

人間なら、女ならだれでもそうなるだろ。 そう思いました。

本人にも聞きました。 本人のYちゃんにも。 ですが、

Y

いや、ライちゃんの悪口なんて、
言わないよ!約束する。

ライ

うん。ありがとう。

こう言ってくれて、私は確信しました。

Mちゃんがすべて企てたのだと。

でも、これだけで私たちに対する悪口なんて、 これが序の口でした。

5年生で、エプロン作りをした時の話です。

悪口を言われた本人は、 私ではなくライカでした。

ライカ

もう作り終わったん?

ライ

うん。教えに来たよん。

そんな他愛な話をしていた時でした。

R

クスクス

I(苗字)

www(小声)

私は普通にライカの机に手をついているだけでした。

I(苗字)

うわ、アイツ菌木製に触ったぞ。(小声)

R

うわっ、気持ち悪すぎ(小声)

全部丸聞こえでした。 正直、ぶん殴ろうかと思いました。 まあ、校長室行きになるのは嫌だったんで やめましたけど。

ライカは全く気付きませんでした。

ライカ

ライ聞いてる?

ライ

聞いてる聞いてる。
病院の話でしょ?

ライカ

何を話してるの。
此処でボケないでよ。

ライ

ごめんごめんw

まだ私には菌木製の意味も分かっていませんでした。

あの日までは...。

私は、5年生になって新しいグループに入りました。

その友達とはしっかりできている、 と、思っていました。

私は、やってしまったと後悔した日でした。

ri

なんかライカってさ、うるさいしうざくない?

iro

あー。確かにそうかも。

ri

ライもそう思わん?

ライ

え?

私も少しだけ、 「騒がしいなあ」と思っていた時期はありました。

でも、私もそんな性格の部分が少しだけあったので、 全然大丈夫でした。

でも、この友達は、私のそばにいてくれた、 ゆういつの友達と言ってもよかったです。

私は、まだライカとそんなに仲がいいわけでもなかったし、 私にとっては信用できる友達だった。

ライ

う...うん...。そうだね。
ちょっと...うざいかも...。

ri

でしょ?

ai

あー、でもそれはあるかも。

ri

じゃあさ、一週間ライカのこと無視しない?

私はこの瞬間、こう思いました。

あ、こいつらヤバい奴だ。と。

でも、私は洗脳されたかのように、 信用していました。

ライ

うん!そうしよう!

この時、私の多重人格が発見された日でした。 心底多重人格でよかった。 今だからこそそう思います。

ri

無視できなかったらこのグループから排除ね。

今、「何言ってんのこいつ」って思った人が 一番正しい脳です。

この時の私が一番バカだったのかもしれません。 まあ、もとからバカだったんですけどw

あそこになるまでわからなかったのですから。

それから一ヶ月経過しても、 ライカに無視するゲームは続きました。

私は耐えきれませんでした。

そして昼休み、グループでいないときのことでした。

I(苗字)

おい菌木製二号。

そう呼ばれて、正直、「殴りたい」って思いました。

ま、殴ろうとは思ったけど殴ってないです。 こいつ元からそんな性格だったんで。

ま、菌木製の意味も知らなかったし、 殺す必要もないかなって(殺すつもりだったのかよ。)

てなわけで、お友達のO君(苗字)に 聞いてみることにしましたー!いえーい!

ライ

ねえねえ。

O君(苗字)

あ?何?

ライ

「菌木製」ってどうゆう意味?

O君(苗字)

あー。ライカの菌って意味だよ。多分。

ライ

...は?

えー。只今、ライが乱れております。 少々お待ちください。

ライ

ねえI。

I(苗字)

何?

ライ

...最低野郎。

心底すがすがしい気持ちになりました☆

キーンコーンカーンコーン(掃除終わりのチャイム)

I(苗字)

ライ?

ライ

何?(ガチトーン)

I(苗字)

あの...ごめん。

こいつが主犯だったみたいです。

ライ

...謝るなら菌木製さんにでも誤ってくれば?
あの子は何も知らないから何の答えも出てこないけどね。

この時、とてつもなくキレてたことだけは覚えてます。

私がキレたいのはそこじゃありません。 このことがある数週間前...。

ライ

ねえ、ri。

ri

あ、iro行こー。

iro

うん。いいよー。

この時から、私は避けられるようになったこと。

あのグループから外されたこと。

どうしてかわからなかった。

私達は仲良かった。それなのに...どうして...。

その理由はすぐに分かった。 あの人のおかげで。

ai

ねえライ。

ライ

...何。

ai

実はさ、riがさ、「ライのこと無視するゲーム」
を始めてさ、無視してるんだよね。

そう、私は完全にグループから排除された。

理由はただ一つ。

私が菌木製二号と呼ばれ始めて、 自分たちも呼ばれたくなかったからだ。

この時、心が折れた。

そして、何かが吹っ切れた。

死にたいと思うようなほどに。

でも、それを救ってくれたのが、 ロムと、とあるyoutuberだった。

ロムはいつも私と仲良くしてくれた。

そして、そのyoutuberの動画を見てると、心が落ち着いた。

手を差し伸べてもらった。そう思うしかなかった。

ありがとう。その気持ちだけだった。

何度も自殺寸前で、助けてもらった。

それが、今いる三人だった。

レイカは何も知らなかった。 ライカには一部始終を伝えていた。 怒ったところは伝えなかった。

それでもライカは仲良くしてくれた。 救いの手だった。

ただ、六年になるまではね。

六年の時の話だった。

一つ下の女子と、仲良くなった。

一人はわがままで、言う事を聞かないと メールを何個も送り付けてくる迷惑野郎だった。

もう一人はしっかりしていて、その子の面倒を見ていた。 今でも仲良くしてるし、たまにメールもする。

あと一人いたが、その子は一人目の妹で、 でも姉よりしっかりしていて、今でも仲良くしてる。

ただ、その一人目の女子が、とてつもなくめんどくさい性格でした。

ある日のことでした。帰り道に...

yuki

ねえライちゃん。

ライ

ん?yukiちゃんなに?

yuki

yuさ、ライちゃんの悪口言ってるよ。

ライ

...は?

えー、只今、ライが乱れております。 少々お待ちください。

ライ

一体どんな悪口を...?

yuki

んー。言っても傷つかない?

ライ

んー。限度にもよる。

yuki

なんか...「汚い」とか「怒りっぽくてめんどくさい」
とか。

えー、皆さん、言ってやってください。

怒りっぽくてめんどくさいのはお前だよ。と。

まあ私の方が一つ上ですし、我慢してあげましょう。

ライ

そっか。でも私にぐいぐいすり寄ってくるのあっちだよね。

yuki

うん。

ライ

あ...
てか言わないでおこうと思ったんだけど、
yukiちゃんの悪口も言ってたよ。

yuki

は?どんなの?

ライ

なんか、「一緒に車で乗せて帰らせてくれない」
とか言ってた。

yuki

はぁぁぁぁぁ!?こっちは忙しいっての!
てかあんたが車で帰るときも乗せてくれないじゃん!
アイツはダメで私は良いっての!?いい加減にしてほしいわ!

ライ

うん。気持ちはわかる。だから落ち着いて。

yuki

分かった。

てなわけで、結託したわけです。 私はそれから卒業して会う事もなくなったので、 もう満足なんですけどね。

一本の木、どこで出てくるか分かりますか? 分からないですよね。

時は6年の一学期に戻ります。

この学校には、西校舎前に、大きな大木がありました。

そこでいつも休んだり、遊んだりしました。

私も、疲れたときはそこに行ってました。

その日、夢を見ました。

その大木の後ろで、誰か歌ってるのを。

知ってる歌なのに、思い出せなかった。

誰かも知らないから、聞こうと思った。

ライ

あのっ!

ライ

っ!

私は目を覚ましました。

ライ

夢...か...。

私が起きたときに覚えているのは、

冷や汗のようなものをかいてるという事だけでした。

ライ

え...?

その日、大木は切り倒されてました。

もしかしたら最後に、勇気をくれたのかもしれません。

頑張れ。と。

ライ

...ありがとう。

私は、どんな意味かも知らずにそう呟きました。

何も...知らずに...。

その夜、またその夢を見ました。

私は、何を歌っているか、すぐに分かりました。

かごめかごめの歌です。(名前あってるかすらわからん。)

私はオカルト好きで、意味を知った瞬間、 背筋が凍りました。

かごめかごめの歌の意味...たくさん都市伝説があります。

座って歌っているのは、私と同じ年ぐらいの少年。

きっと意味は...。

流産してしまった少年...。 かごめかごめにも、流産した母親の説、 という噂がありました。

今も、彷徨っているのかもしれません。

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