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日常組短編小説

8 - 障害(しに ぺん ぴく)【前編】

♥

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2023年06月15日

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夕方

しにがみ

──母さん

しにがみ

この前のテスト返ってきたよ、

見せなさい

しにがみ

あ、うん...これ

……98点...?

しにがみ

……、、、

なんで100点じゃないの?なんでたった1問の問題を間違えたの?

しにがみ

あ...その、、

早く言いなさい

しにがみ

え、えっと…、それは…(どうしよ、
何か言い訳しないと...、、

はぁ...

もういいわ、

今日のご飯は無しよ

部屋に戻って勉強でもしてなさい

しにがみ

そんな...、

なに?

しにがみ

いえ...なんでもないです...、

バタン

しにがみ

はぁ〜…、

しにがみ

また怒られちゃった、

しにがみ

あの1問さえ解けてれば...

しにがみ

…いいや、

しにがみ

勉強しなきゃ...

しにがみ

──今何時だろ

19:42

しにがみ

あーお腹空いたよ〜

しにがみ

父さん帰ってきてるのかな...、

しにがみ

──あ、父さん帰ってきてたんだ

しにがみ

おかえり

ん、あぁただいま

そうだしにがみ

これやるよ

しにがみ

ん?わぁ、、カップ麺?

そうだ

父さんの会社で新しいのを開発者してるんだ

それは試作品だ

しにがみ

ありがとう

しにがみ

お湯沸かそー

あ、そうだ

しにがみ

勉強はちゃんとしてるか?

しにがみ

え、うんもちろん

そうか

テストどうだった?

しにがみ

……(え?これ本当のこと言った方がいいのかな?嘘つけばいいのかな?どっちがいいのかな?嘘ついてバレたりしないかな?バレたらどうなるのかな?

しにがみ?どうした?急に固まって…

しにがみ

あ!ごめん

しにがみ

もちろん100点だったよ...!

そうか

その調子でこれからもやれよ

しにがみ

うん...、

勉強を怠るなよ

しにがみ

うん、わかった...

バタン

しにがみ

…...ッ

しにがみ

(どうしよう...嘘ついた父さんに嘘ついちゃった...なんでついた?僕なんで嘘言ったの?

しにがみ

(バレるかもしれないのに、すっごい怒られるかもしれないのに...またあの時みたいになるかもしれないのに

しにがみ

(馬鹿だ...こんな嘘バレない訳無いのに、直ぐにバレるのに...

しにがみ

もう...どうしようもないじゃんか...

しにがみ

…...、(目覚める

しにがみ

…???

しにがみ

(あれ?なんか違和感あるな...

しにがみ

(、、まあいっか

リビング

しにがみ

…、(朝食を食べながらボーッとしている

しにがみ

!?(ッ...った

…...…...

しにがみ

(え?なに?

しにがみ

(父さん?

しにがみ

(え?なんて言ってるの?

しにがみ

(聞こえないよ、もっと大きい声で話して
くれないと、

しにがみ

あ…、

しにがみ

…?!(は?は?、声が、!

しにがみ

パクパク(なんで、、声出ないんだけど

しにがみ

(耳も聞こえない...?

…...!!

…...…!

しにがみ

(なに?なんて言ってるの?聞こえないよ!

しにがみ

フラ...バタン...

!!

…...!!

…...、、、!

僕は耳と声が出せなくなった

医者からは「聴覚障害」「言語障害」と 診断された

原因は不明、

その後僕は障害を持っている子の通う 学校に転校した

友達は1人だけいる

その子は軽度の発達障害と自閉症 スペクトラム持ちだ

その子の名前はぺいんと

ぺいんと

とんとん(しにがみの肩を叩く

しにがみ

基本僕がコミュニケーションする時は スケッチブックに文字を書く

手話して挑戦してみたが難しくて絶対 できない

しにがみ

スケッチブックの文字)おはよう

ぺいんとくんも僕を気遣って文字を 書いてくれる

ぺいんと

おはよう!)

しにがみ

(*ˊᗜˋ*)ニコ

ぺいんと

\(´˘`*)なでなで

しにがみ

しにがみ

クスッ笑

障害にかかって数ヶ月後くらいの時から 笑う事くらいならできるようになった

ぺいんと

昨日の宿題分かんない所あってさ、教えてくれない?)

しにがみ

(いいよ!

僕は勉強をたくさんしてたから人に勉強を教えることが出来る

だから発達障害のあるぺいんとくんには僕が勉強を教えてあげている

数分後...

しにがみ

(──こうすれば、こうなるよ

ぺいんと

おー!ありがとう!)

しにがみ

(いいよ!いいよ!また頼ってね

ぺいんと

うん!)

ぺいんと家

ぺいんと

お母さん友達連れてきたから部屋行くね

わかったわ

後で飲み物とお菓子持っていくわ

ぺいんと

ありがと

しにがみ

(初めて来た...!)

ぺいんとの部屋

ぺいんと

ここが俺の部屋!)

しにがみ

(壁が星柄だ!

ぺいんと

俺星とか好きなんだ〜)

しにがみ

(そうなんだ...!

夕方

しにがみ

(あ、僕そろそろ帰らなきゃだ、

ぺいんと

もうそんな時間か、)

ぺいんと

じゃあ見送るよ)

しにがみ

(ありがとう!

ぺいんと

また来てねー)

しにがみ

(うん!僕家にも来てね〜!

ぺいんと

もちろん!)

しにがみ

(また明日ね

ぺいんと

また明日ー)

バタン

しにがみ

(ただいま

僕が障害にかかってから両親がすこしだけ優しくなった気がする

...(テーブルを指さす

しにがみ

しにがみ

(これ、、補聴器?)

しにがみ

(母さんこれ?

コク(補聴器買ってきたから使ってみなさい

(少しは聞こえるかもしれないわ

しにがみ

(うん、ありがとう

しにがみの部屋

しにがみ

(でも、補聴器の付け方知らない

しにがみ

(...こうかな?

しにがみ

…...、

しにがみ

(お!着いたかな?

しにがみ

(...うん着いてるね

しにがみ

(下行ってみよ

しにがみ

とんとん(母の肩を叩く

しにがみ

(なにか喋ってみて

...しにがみ

しにがみ

(...!

しにがみ

ポロポロ

!?!?!

え、え?どうしたの?

しにがみ

(聞こえるよ

しにがみ

(少しだけど聞こえたよ

!!...そう、よかったわね

しにがみ

コクッ

次の日

ぺいんと

とんとん)

しにがみ

ぺいんと

おはよ!)

しにがみ

(おはよう!

しにがみ

(ねぇねぇ

ぺいんと

しにがみ

(なにか喋ってみてよ

ぺいんと

??

ぺいんと

しにがみくん

しにがみ

( ◜꒳◝ )

ぺいんと

??

しにがみ

(僕ね少しだけど声が聞こえるように
なったの!!

しにがみ

(補聴器のおかげ!

ぺいんと

ぺいんと

よかったね!

しにがみ

(うん!

帰り道

ぺいんと

〜〜〜♪

ぺいんと

しにがみくん、

ぺいんと

声が聞こえるようになったんだ

ぺいんと

少しだけど、

ぺいんと

なんか僕まで嬉しいな〜

ププー!!(クラクション

ぺいんと

?(振り向く

ドンッ

しにがみ家

しにがみ

…、(ニュースを見ている

アナウンサー)えー、続いてのニュースです。

今日午後5時半頃、○○県××市で中学2年生の男の子が跳ねられました。

男の子は発見された頃には脈、意識、息を していまそんでした。

男の子の名前は──

しにがみ

………

しにがみ

え?え?は?

...はい、、はい、、それでは...

しにがみ...、ぺいんとくんが...、、

母)死んじゃった…、(泣

数日後...

コンコン

しにがみ...ご飯よ

しにがみ

…..うん、

しにがみ

先に食べてて...後で食べる...

…、わかったわ、、

僕はぺいんとがいなくなってから

学校以外で部屋から出なくなった

学校も楽しくなくなった

ぺいんとがいないから

先生は心配してくれてるけど

僕のことなんて心配してないで他の人に 何かしてあげなよって思ってる

両親は僕のことを以前よりもっと気遣ってくれるようになった

それに関しては僕が情けなくて申し訳ない

でも立ち上がれない、、

ぺいんとが一緒じゃないと何事にも本気になれない

こんな僕でごめんなさい

しにがみ

母さん

あぁ来たのね

ご飯食べるんでしょう?

しにがみ

うん

今日はしにがみの好きなボロネーゼよ

しにがみ

ありがとう

しにがみ

ごちそうさま

しにがみ

美味しかったよ

よかった

しにがみ

じゃあお風呂行ってくるね

えぇ

チャプ(湯船に入る

しにがみ

…ふぅ、

あー退屈だな

いつものように学校に行ってご飯を食べて お風呂に入って寝る

まるでプログラミングだ

しにがみ

そろそろ出よ...

次の日

昇降口

しにがみ

トントン(靴を履く

しにがみ

よし、行くか...

???

トントン(しにがみの肩を叩く

しにがみ

ん、?(振り返る

???

初めまして〜

???

僕今日からここに転校してきたぴくと
っていうんだけどさ、

ぴくと

2年1組ってどこ?

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