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ブクマ&マイリスト失礼します!!🙇🏻♀️
あれ〜?なぜこれをとばしていたのだろ?
ああぁぁ、、、 読むの遅くなってごめんよおー!! 公平と平等は違うんですね、、 もう書き方…とか表現とか全部…好きだわァァ もう、、最高っ、、、!
𝑅.
丑三つ時
一番不気味だと言われる時間帯
でも、気持ちを整理するには ちょうどいい
𝐶.
目元が赤いまま寝てしまった弟が
寝返りを打つ
𝑅.
𝑅.
氷が溶けるように
その言葉も夜に溶ける
どこか先程よりも気持ちが 軽くなったような顔の彼は
今日はちゃんと眠れているみたい
寒いせいで悪夢を見ないように
着ていた上着を彼にかける
𝑅.
疲れとも
悲しみともそぐわない ため息をすれば
怒るように
雨が無言で強くなる
𝑅.
弟の頭を撫でる
なにに対して謝っているのか
自分でも分からない
強いて言うなれば
答え合わせができていない
自分に対してか
それとも
ありきたりな答えしか 与えられなかった
弟に対してか
𝑅.
この言葉を
誰かが聞きつけて
答えをくれないだろうか
そんなバカみたいな期待とともに
もやもやを吐く
わからない
わからないんだよ
俺もわからないんだよ
自分でしか自分は分からない
自分でしか自分を作れない
間違いじゃない
間違ってなんかいない
ただ
正解でもない
テストというものは
なんて分かりやすいんだろう
必ず丸かバツがついて
間違えたことも その瞬間に教えてくれる
幼い頃はそれが 当たり前だと思い込んでいても
現実は厳しい
答えなんか誰も知らないくせに
バツ印しかつけられない
いや、
それでもマシな方だ
バツ印すらつけてくれない問題が
そこら中に広がっている
だから、きっと
俺たちは全員
間違っていない
バツなんかではない
そして、
だからこそ
誰も正しくない
俺たちの中に 優等生は存在していない
だから苦しいんだ
中途半端だから
生半可に首が絞まって
死なない程度に もがき苦しむんだ
知ってた
知ってたよ、
もう、痛いくらい
もう必要ないのに
この苦しさを
俺たちはちゃんと知ってるよ
だから、
この苦しさを他人に 押しつけることなんかしないよ
ねぇ
だから
俺らにその苦しみは要らないよ
もう充分味わったじゃん
その痛みが分からない人なんて
そこらへんにいっぱい 歩いてるじゃん
おかしいよ
なんで
その人たちは知らないまま
生きていけるの
俺たちは
2回も
消えたくなるような痛みに 晒されなきゃいけないの
なんで
いつもいつも
命の危険が掠めるのは
弟たちなの
なんで、俺じゃないの
𝑅.
反射神経も
反応速度も
危機察知能力も
俺らの中でずば抜けている彼が
こんな事件に巻き込まれたのか
この分岐点に行き着くために
どれだけ間違った選択をしてきたのか
疑問だらけの夜でも
気持ちがあまり乱れないのは
現実味が未だにないからか、
諦めてしまったからなのか
はたまた、
ここが
かつての母さんの病室だからか
世界ってやっぱり狭いな
こんなところで
糸は繋がっているんだ
𝑅.
𝑅.
初めて知った言葉を繰り返すように
呟くと
どこからともなく
否定の言葉が聞こえた気がする
𝐽.
威張るように
顔を緩ませながら
小さな彼は自慢してくる
𝐽.
𝐽.
𝐽.
𝑅.
あの頃からも
随分と成長したものだ
俺たちが育てたのか
それとも勝手に成長したのか
𝑅.
𝑅.
あの彼が
限界を越さないか
少し脳裏によぎるが
きっと、
人の痛みが分かる弟と 一緒にいるなら大丈夫
𝑅.
𝑅.
𝑅.
ぽつり
ぽつり
雨音のように
一つ一つの言葉は
別の場所に落ちていく
こんな俺を見たら
母さんは嘆くだろうか
この俺たちを見つけたら
憐れむだろうか
...いや
𝑅.
あの人はきっと
笑うのだろう
死ななければ終わってない、 とか言って
バカみたいな考えだけど
そんな底抜けの明るさも
きっと必要なんだろう
𝑅.
𝑅.
このなんとも言えない感情のせいで
目は余計に冴えていく
泣かなくていい
俺は
泣かなくていい
泣き虫だった俺を
みんなが許してくれたように
俺は
この悲しみを表に出さなくていい
そうしたら
泣けない彼の
苦しさも
少しは分かるかも
なんて、ね
弱い弱い雷が
窓の外に光る
それを境に
段々と光が減っていく
𝑅.
幼い頃
よく唱えていた呪文のような言葉
面白いね
″ 今日 ″じゃなくていいんだ
明日でいいんだ
今じゃなくていい
未来でいい
未来が天気ならそれでいい
だから、もがこう
浅く降り続ける雨みたいに
死なない程度の苦しさも
痛くなくなるまで
足掻いてやろう
悔しいじゃんね
こんなことだけで負けたら
いつかの未来で
後悔だけにしないように
ほら
あと少しだけだから
自分を嘲笑え
小さな決心を胸に
病室の窓を開ける
ふわっ、と
雨の匂いがする
次第に弱くなる雨
深くなる夜
心地いい風に
今この瞬間
ほんの少しだけだから
身を委ねて
笑いながら
雨に濡れたふりをしよう
誰も見ていないけど
自分にはそう言って
納得させる
ねえ神様
都合のいい時だけ縋られる
虚しくて悲しい生き物さん
俺たちに
こんなことをして
なにをさせたいの?
不平等な...
...いや
平等で不公平な災いを
俺たちに受けさせたなら
こっちも人間らしく
矛盾だらけの感情で
醜く踊ってやんよ
それで満足?
𝑅.
...なんて、
俺も都合がいい時だけ
神様とかいう心の闇に縋る
割り切れない人間か
それでもいいよ
負けてなんかないから
𝑅.
涙とともに
落ちた言葉を
それすらも
笑うように
一瞬だけ響いた落雷の轟音に
真っ二つに割られた
𝑡𝑜 𝑏𝑒 𝑐𝑜𝑛𝑡𝑖𝑛𝑢𝑒𝑑...