2020年
私はもうすぐ死ぬ
余命2ヶ月と余命宣告された日から
3ヶ月経った
シオン
タマキ
シオン
シオン
シオン
タマキ
シオン
シオン
シオン
タマキ
シオン
シオン
タマキ
タマキ
シオン
シオン
シオン
シオン
シオン
シオン
シオン
シオン
タマキ
タマキ
シオン
シオン
タマキ
タマキ
シオン
タマキ
ピ━━━━
タマキ
タマキ
タマキ
私は死んだ
21XX年
ここは海が見える街
私のお気に入りの場所だ
何故かって聞かれたら
それは分からないけど
お気に入りの場所
ここへ来るのは毎月30日
何故毎月30日に来るのかも分からない
でも物心ついた頃から
毎月30日になると
ここの海を思い出す
思い出す理由も分からないけど
中学生になった頃からは
毎月30日になると
1人で電車に乗ってここに来た
懐かしい
ただこの海が綺麗だから
懐かしいと思うだけなのか
小さい頃にここに来たことがあるかもしれないから
懐かしいと思うのか
何故懐かしい気持ちになるかも分からない
紫穏
︎︎
︎︎
目の前に1人の男性がいた
私に声をかけてるのか……?
周囲を見てみると
ここには私と男性しかいなかった
紫穏
紫穏
︎︎
紫穏
紫穏
紫穏
︎︎
︎︎
紫穏
︎︎
︎︎
環
紫穏
どこかで聞いたことあるような名前
環
環
紫穏
紫穏
紫穏
環
環
紫穏
環
環
環
環
紫穏
環
環
そういうと男性は歩きだそうとしていた
紫穏
紫穏
紫穏
反射的に声が出てしまった
その瞬間涙が溢れてきた
環
環
男性も目に涙を浮かべていて
「もちろん、また会えるよ……!」
と言うと
私に背を向け
歩き出してしまった
それを見て
再び涙が溢れてきた
30日は記念日だから……
1ヶ月記念日で
初デートした場所が
ここだから……
物心ついた時から毎月30日は
必ずここに来ていた
君に……
シオンに会えると信じて
初めてここに来た日から20年経った今
やっと君に再会することが出来た
君より先に俺が見つけたのに……
「どこかでお会いしたことありましたっけ……?」
って言われて……
せっかく会えたと思ったのに……
前世で
「来世で、タマキ、のこと……」
「見つけ、るから……」
「待って、てね……」
「『約束』、だよ……」
って言ってたくせに……
覚えてないんだ……
俺は覚えてたのに
環
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コメント
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感動した…!!嘘の中では純粋な嘘だったんだね…。けど、記憶はなくても、なんとなく心は覚えているなんて、素敵だね…。
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切ない(´;ω;`)&感動!! 私にはこんな素晴らしいの書けない!
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読み切りですっ!