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銃口の先のエンディング

第3話 - 教育方針

286

2024年04月13日

#一次創作

#ファンタジー

#冒険

#殺し屋

#人間関係

#日常

四阿朧

メラ

ほえ〜〜、こんな風に指紋とか消すんですね

アメリア

いや、私は遠くから撃つだけだから証拠は残らないよ

アメリア

…だがお前は証拠隠滅の方法くらいは…知っておいた方がいい

メラ

ふ〜ん

アメリア

証拠なんて残すから、殺害依頼リストなんかに入れられるんだよ

メラ

あ、たしかに

メラ

じゃーメラも隠滅するっ！隠滅隠滅ぅ

メラ

アメリア様ぁ、教えてっ？

アメリア

やれやれ

メラ

ばんっ♡

アメリア

なかなか不意をつけるようになったんじゃないか？

メラ

でっしょでしょ〜！

メラ

これならすぐに世界一の暗殺者になれちゃうかもっ♪

アメリア

バカ、まだ改善点もある

メラ

げ〜

アメリア

まず助走が長い、足音がうるさい

アメリア

ナイフの使い方は器用なもんだが…もっと一撃で急所を突け

メラ

だからぁ、こーやってこーやって…こうっ！…でしょ？

アメリア

違う、こう…して、こうだ

メラ

ほおー！なるほどぉ

メラ

うう、寒い

メラ

今日はこんなところで寝るのですかぁ？

アメリア

そうだな

メラ

うえーん

アメリア

だから毛布を半分貸してやってるだろ？

メラ

さむいよぉ、もう冬なのにぃ

メラ

昨日も寒くて寝れなかったもんっ！

アメリア

嘘つけ

アメリア

ほら、早く寝ろ

メラを寝かしつけ、アメリアは立ち上がる

アメリア

（…さて、と）

アメリア

（来たはいいが…勝手に入ったらそれこそ殺されるか？）

アメリア

（ライアン…アレはまだ"王子"だしな…）

齢18の彼にはまだ、国を動かす力はない

あと2年、彼は国家権力を自分のものにできないのだ───。

そんな風にアメリアが考えたとき、頭上から風を切る音がする。

アメリア

はっ？

ステイシー

あ

ステイシー

アメリア様！いらしてたんですか

彼は初めて会った時と同じような、甘い笑みでアメリアを迎える。

アメリア

いや、じゃなくて。お前今どっから降ってきたんだ

ステイシー

私は上からです。幸い体は丈夫なので

ステイシー

あ、ライアン様に御用ならお連れしますよ

アメリア

あ、ああ…ありがとう

ステイシー

すみません、驚かせてしまって

ステイシーは眉を下げ、人当たりの良い笑みを浮かべた。

アメリア

（…コイツ、私のことを警戒してるのかしてないのか……）

アメリア

（よく、わからない）

アメリア

（…ただ、ライアンとはまた違いそうだな）

ステイシー

王子もそろそろ来るだろうと言っていたので今からお迎えに参ろうと思ってたのですが

ステイシー

先を越されてしまいました

アメリア

そうなのか、なんだかそれは悪かったな

ステイシー

いえいえ

ライアン

早いな

ステイシー

すでに城下までいらっしゃってました

アメリア

はいはーい

ライアン

そうか

ライアン

で、だが──…

アメリア

はぁい

ライアン

見事だな。しかし予想が外れた

ライアン

10人暗殺した上で今日、来ると思ったのだが？

アメリア

あー、そうそう、そのことなんだが

アメリア

仲間にした！

ライアン

………。説明しろ

アメリア

だからな？1人で殺しをするのも大変だし、手伝ってもらうことにしたんだよ

アメリア

いわば助手的存在だ

ライアン

よし、いらないな。殺せ

アメリア

なぁんでだよ！せっかくそこそこ実のある者を見つけたんだぞ？

ライアン

だから、だろう？

ライアン

殺せるうちに殺しておけ

アメリア

あァ？

ライアン

しかと認識しておけ

ライアン

…殺意が、己の身に降りかかることもあるのだ

ステイシー

おーじ、でもメラはアメリア殿ほど戦闘能力はないです

アメリア

（…）

ライアン

…育てれば、どれほどまでにも強くなる。

アメリア

そうだな、だから育てるよ

アメリア

"最悪の場合"があれば…依頼はソイツにでも任せたらどうだ？

私がケラケラと笑うとライアンはため息を吐く。

ライアン

…まあいい。お前が死ぬようなことがあったらそのときに考える

アメリア

おお、意外とぶっつけ派なんだな

ライアン

お前について、ふざけても任務遂行はちゃんとすると聞いている

ライアン

とりあえず、次に殺して欲しい10人はこれだ

アメリア

ん、分かった

アメリア

今日の用はそれで終わりか？

ライアン

いや…住居に自動音声付きで残りの殺害リストを随時送りたいのだが

アメリア

いいな！それ、わざわざ出向く必要がないし

アメリア

だけど私は家がないから無理だ！今全部くれ！

ライアン

…家がない？そんなことがあるのか？

ステイシー

王子失礼ですよ

アメリア

はは、いーよ、そりゃ家を保ってられるほどの金がないからなぁ

ライアン

いや、ただまだ全ての情報を渡すことはできない

ライアン

そこまで信用していないからな

アメリア

腹が立つな

アメリア

ま、いーよ。ならまた来る

アメリアはチラリと外の空の色を確認し、すぐにそこから出て行った

まだ夜の闇が深い外の景色を、満足げに…目視した。

アメリア

…戻るのがちぃと面倒だな

ふわっとあくびをして、アメリアは一歩踏み出す

とそのとき、視界が一面真っ暗くなる

だ〜れだ

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なんか不思議な世界でおもしろい！！｡•༝•｡最後の人誰だろう！？メラちゃんだったら、勝手にどっか行ったこと怒ってないかな！？わくわく！！

もしアメリアさんが殺し屋じゃなければ教師とかそーゆー系の仕事をしてたかもな、ってくらい教えるの上手い……凄いな……✨✨ ま、まあ…"王子"という立場からすれば家がないことは不思議なことなんだろうな……とはいえ、ライアン王子もまだアメリアさんのことを信じてなさそうだし家がないってことも少し信じてなさそうだな、って思った……w 「だ〜れだ」？？え、誰だ！？メラさんだといいな……😵‍💫😵‍💫

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