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サトル

最近、週末の度に僕んち来るね〜?

リョウ

悪い?

サトル

ん〜…

サトル

別に?

リョウ

あっそ

リョウ

あー腹減った…

サトル

料理もうすぐ出来るから、待ってて

リョウ

うん

無防備なサトルの背を 見つめながら

1人でビールを飲む

サトル

そういえばさ〜

リョウ

んー?

サトル

行かなくていいの?

リョウ

行くって、どこに?

サトル

どこって、彼女ん家!

リョウ

行かないよ…

リョウ

てか、いないよ

リョウ

彼女なんて

サトル

あれ、そうだっけ?

サトル

“いつも遊びに行ってる”って、言ってなかった?

リョウ

ああ、それか…

リョウ

彼女じゃないよ

リョウ

…好きな人

サトル

え〜?
同じじゃないの?

サトル

家まで遊びに行くような仲ならさ〜

リョウ

そう…かもな?

リョウ

(それ、お前だけど)

リョウ

(ったく。人の気も知らないで…)

グイッとビールを飲み干す

リョウ

(本当、鈍いヤツ)

リョウ

うっわ!うまそー

リョウ

ねぇねぇー、今日の晩ご飯なにー?

ギュッ

サトル

ちょ…!抱きつくなよ

サトル

もう酔ってんの?

リョウ

リョウ

…うん、酔ってる

サトル

え〜?
お酒足りるかな?

リョウ

ふふっ、どうかなー?

サトル

ってか、ジャマ!

サトル

離れてよ!
危ないなぁー

リョウ

じゃあ、火ぃ止めるわ

カチッ…

サトル

ねえ、本当に大丈夫?

リョウ

うーん

リョウ

酔った、かも…

酔いのせいにして

勢いに身を任せ

頬と頬を重ね合う

サトル

ちょっと!?

サトル

なにしてんの?
さっきから…

リョウ

なんか、人恋しくて?

サトル

だから、なんで!

リョウ

(気づけよ、バーカ)

サトル

ってか、重いんだけど〜

その言葉が本気じゃないと

分かってるから、つい

甘えてみたくなる

リョウ

サトル…

まずは口と口を軽く重ねる

サトル

え…?

驚いたその顔の

半開きになった唇を くわえるように

再び、口づける

サトル

ちょ…!

リョウ

ん…っ

そのまま口の中に 舌を滑り込ませると

とろけるような感触が 舌を刺激した

サトル

サトル

や、やめっ…

ドンッ!

サトル

やめ…ろよ…

リョウ

え…っ

リョウ

ご、ごめん!

俺は焦った

サトルが泣いていたから

リョウ

ごめん…

泣かせるつもりなんて なかった

そんなに嫌がられるとは 思わなかった

リョウ

今の、なしで…

サトル

サトル

なに…それ?

リョウ

(本当、なんだろ…)

リョウ

(かっこ悪いな、俺…)

リョウ

(今さら好きとか言っても)

リョウ

(気味悪がられて、終わりだよな?)

リョウ

ごめん、帰るわ

リョウ

(だから、許して)

リョウ

(もう…来ないから…)

何もかも投げ出して

去ってしまおうとした

グイッ!!

サトル

待ってよ

リョウ

…なに?

サトル

…あの

リョウ

てか、手、離してよ

リョウ

ごめんって…

リョウ

俺が…悪かった

サトル

サトル

それ、だけ…?

サトル

好きな人って…

サトル

僕なんでしょ?

潤んだ瞳は

赤くなった耳たぶは

何かを…求めていて

リョウ

……

1度ストッパーを外したら

止められない

リョウ

サトル…

自分と変わらない 大きな体を抱き寄せて

口と口を重ね合わせ

腰に手を回す

リョウ

サトル

サトル

ベッド…あっちだよ?

リョウ

知ってる

軽くて、甘い口づけを 繰り返し

片手で肩甲骨に触れ

空いた方の手で

膝裏から太ももを撫でる

サトル

んぁ…

リョウ

気持ちいい?

サトル

うん…

そのまま手を滑らせる

服の中へと

サトル

え?え?

サトル

待って、待って!

サトル

ここで、するの?

リョウ

うん

サトル

…ベッド、あるのに?

リョウ

だって

リョウ

シングルベッドに男2人って…

リョウ

リョウ

近所迷惑だろ?

サトル

えっ…やだぁ〜

サトル

冷たい〜

リョウ

うるせぇなー

リョウ

女子か!

リョウ

ほらよ

バサッ

サトル

これは?

リョウ

俺のシャツ敷いたから

リョウ

これで、もう…

リョウ

寒くないだろ?

サトル

うん…

サトル

優しく、してね?

リョウ

リョウ

努力はする

今日2人の間に起きた事

それは…

2人だけの秘密

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