くぅは僕の相棒だ。
僕の家に来て2年。
オスの柴犬で、今年3才になる。
出不精だった僕を、くぅは外へ行こうとせがむ。
くぅ、どうした?
落ち着かないみたいだけど。
落ち着かないみたいだけど。
あっ、散歩行きたいの?
うんうん、そっか。
じゃあ散歩行こ。
じゃあ散歩行こ。
ほーら、分かった。
分かったからジッとして。
分かったからジッとして。
もーそんなにクルクル回ったら
リード付けられないでしょ。
くぅは散歩って言葉に興奮しすぎなんだよー
〈リードを付ける〉
これで良しっと。
それじゃ行ってきまーす。
これで良しっと。
それじゃ行ってきまーす。
穏やかな優しい風が頬をなで、
ぽかぽか陽気でようやく草花が顔を出す春。
夏には干からびたミミズを見つけては興味しんしんな、くぅ。
街路樹の葉が全部落ちると短い秋が終わり
雪の中を全速力で走り回っては息を切らして遊ぶ冬。
くぅのおかげで四季の移り変わりを
全身で感じ取れるようになった。
そして何より気持ちが前向きになれた気がする。
これからもたくさんの楽しい思い出を作っていこうな、くぅ。