葵
ママの料理はとっても美味しい!
ママ
あら、ありがとう。
ママ
ママ、とっても嬉しいわ。
葵
ママの手料理はいつも美味しい。
葵
どんな味付けをしているんだろう。
次の日
ママ
今日も手料理よ!
いつもと違うけど。
いつもと違うけど。
葵
何…これ?
葵
ちょっぴり生臭くて、でも、見た目は肉。
ママ
ごめんね。臭くて。
葵
ううん、良いよ。
葵
私は、恐る恐るフォークを肉に刺し、口へ運んだ。
葵
んっ?
葵
美味しい!
ママ
良かったあ…。
ママ
ママって、生のお肉を調理したこと無いのよね。
ママ
いつも市販で、出来るのは焼くだけだもの。
ママ
血抜きとか、けっこう頑張って作ったのよ。
葵
やっぱりママは凄い!
ママ
ふふっ。
ママ
ありがとう。
葵
…どうやって作っているのだろう。
葵
ママは魔法使いで魔法を使って調理…とか
葵
いや、そんなことないか。
葵
やっぱり気になる!
葵
…明日ママの冷凍室入ってみよう。
一日後…
葵
さてと、厚着したし、準備完了!
葵
ぬきあし…さしあし…しのびあし…
葵
よし、入れた(๑•̀ㅂ•́)و✧
葵
…えっ?
葵
人が…死んでる…
葵
手が、吊るされている…
ママ
葵?昼ごはんできたわよ!
葵
あっ!今行く!
ママ
今日は食材が無いので昨日と同じにしました♪
葵
う…うん…
ママ
あら、どうしたの?
ママ
冷めちゃうわよ?
葵
ううん、なんでもない。
葵
お皿に乗った「手」の肉は…
葵
もがいているように見えた。
葵
そしてママは?
ママ
(今日はどんな美味しそうな人を捕まえてこようか)
ママ
(あの子が喜ぶ物なら…)
ママ
(この命を無駄にしても良い)
葵
そう考えているように見えた。