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〜1週間後〜
未来
私は今とても機嫌がいい。 なぜなら、生理が来たからだ。 きっと、世の女性達は 嫌な思いをしているのだろう。 でも、私は違う。 病気になると、生理がこない。 6ヵ月ぶりのそれは 少し回復しているのではないかなと 思わせてくれる。
とんとん
未来
創
最近私達は、 手話ではなく、普通にお話している。 手話ではうまく 伝えられなかったことを 伝えられる。 喋るというのはとてもすごい。 でも… いや……
創
未来
私は桜田くんが分かりやすいように、 口を大きく動かして、 話す。
創
未来
何があったの？とは聞かない そういう所が優しい。 でも、たまに、 そういう優しさが 憎い。 私はこの人のことをこれ以上、 好きになってはいけない。 これ以上好きになったら、 私は、自分の気持ちに嘘を つけなくなってしまう。
〜3週間後〜
創
最近は、桜が枯れ始めて 綺麗な緑が見え始めていた。 今日も未来さんと 話すために来た。 今は、発音練習をしている。 ……ん？ いつもの場所に未来さんが居ない。 遅れてるのかな？
来ない。 どうしたのだろう？ もしかしたら…… そう思いながら、僕は 大丈夫、大丈夫と暗示をかける。
とんとん
未来さんだ！ そう思い僕は振り返る。 でも、そこには未来さんではなく、 夫婦が立っていた。
創
女性
創
なぜ、僕の名前を知っているの？ この女性はだれ？
女性
男性
未来さんのご両親？ 未来になにか……？
創
未来の母親
未来の父親
未来の母親
未来の母親
創
未来の父親
創
未来の父親
未来の父親
未来の父親
詳しく聞くと、 車椅子には乗れるが 自分で乗るのが難しいそうだ。 話を聞かれたくないから、 着いてきて欲しくないそうで、 ご両親は考えた末、 ここに来ては行けないと 言ったそうだ。
未来の父親
創
未来の父親
病室？ 入っていいのだろうか？
未来の母親
未来の母親
未来の母親
未来の母親
未来さんを笑顔に出来る。 もう僕は答えが決まっていた、
コンコンコン
未来の母親
未来
今日、私はついに車椅子に 自力で乗ることができなくなった。
そして、桜田くんとの約束も…… ごめんね……桜田くん……
未来の母親
未来
創
未来の母親は静かに 病室から出ていく。
未来
創
え、呼び捨て、？ そう言って、創は未来を 抱きしめた。
未来
創
未来
ありがとう、嬉しいよ 本当は今すぐにでも、 この気持ちに応えたい。 私の気持ちを伝えたい。
でも、伝えないの、 伝えちゃダメなの、 伝えれないの、
創
未来は創の服の袖を 強く握りながら、 思いっきり泣いた。 その間、創は静かに受け止める。
創
未来
創くんありがとう、 私、本当に創を 好きになってしまったみたい、 これから私、自分の気持ちに 嘘をつけるかな？
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