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私は知ってしまった
人はいつかか死んでしまうことを…
佐奈
お母さん
お母さん
ん？どうしたの？
佐奈
なんでお父さんはいないの？
お母さん
あーそれはね…
佐奈
？
お母さん
あっ！それより、温かいうちにご飯食べなよ
佐奈
うん。わかった
お母さんは何回聞いてもお父さんがいない理由を教えてくれなかった
ゆり(友達)
へぇーまゆちゃん昨日、遊園地にいったんだ。
まゆ[(友達)
うんそうなんだ。それでね、お父さんとメリーゴーランドに乗ったんだ。
ゆり(友達)
へぇー私もお父さんと遊園地行きたいな。
佐奈
えっ？みんなにはお父さんいるんの
ゆり(友達)
えっ？いるよ
まゆ[(友達)
佐奈ちゃんなのお父さんいないの？
佐奈
えっ？それがわからないの
ゆり(友達)
ふーん。どこかにいるんじゃない？
まゆ[(友達)
それとも。もしかしたら、本当にいないんじゃない？
佐奈
えっ？
ゆり(友達)
つまり、死んじゃったってこと？
まゆ[(友達)
そう。
佐奈
死ぬってなに？
ゆり(友達)
えっ？死ぬって言うのは、この世から消えるってこと。
まゆ[(友達)
そう。つまりいなくなるってこと。
佐奈
えっ？いなくなる？
私は初めてお父さんは死んだことをしった
佐奈
お母さん
お母さん
どうしたの？佐奈？
佐奈
お父さんって死んじゃったの？
お母さん
えっ？なに言ってるの？
佐奈
死んじゃったんでしょう
お母さん
佐奈？
お母さん
佐奈…
佐奈
なんで今まで教えてくれなかったの？
佐奈
ひっひどいよ
ガチャッ
佐奈
うっ…
私は、お父さんが死んだ事実と、そのことを教えてくれなかった母への憎しみで溢れた
佐奈
なんで…
佐奈
私もいつか死んじゃうの？私も消えちゃうの？そんなのやだ。
佐奈
いつもなんで私だけ…
佐奈
なんでよっ
お母さん
佐奈？
佐奈
お母さんなんて死んじまえ？！
お母さん
？！
佐奈
うっ
そんなことは言うつもりはなかった。でもなぜかそんなことを言ってしまった
数年後私は死んだ みんないつか死ぬことを知ったら恐怖におそわれるのだろうと私はどこかで思うことがある。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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