大人気な後輩から好かれてる

どうも、りりるです

前にもお伝えしたのですが…

新連載を作ることが決定しました！

Prologueは『感謝』の第6話に書かれているので

ぜひご覧ください

去年の8月から密かにずーっと制作してきて

5話まで書き終わったので

投稿しました

ちなみに設定とかはめんどくさいんでないです （は？）

自分設定書いたことないので…🥲

まぁ…一応yaetです

軽ーく説明しますと

メンバー数人がカフェで働いています

『コンビニアルバイト』みたいな？

でもこの新連載はバイトじゃなくて仕事です

まだ骨組みがしっかりしてないので、色々とおかしくなると思いますが

温かく見守ってくださると幸いです

カランカランと、ドアベルがなる音がする

数年前にできたこのカフェの仕事を始めて

2、3年は経った

前までは誰でも気軽に入れるカフェだったんだけど…

ある日、突然このカフェは予約制になった

若い女性2人が周りを見渡して、誰かを探している

いや、まぁ…なんとなくわかるけど…

まさにこのカフェが予約制になった原因

この人…赤木くんがこのカフェに入社してきたから

赤木くん…みんなからはyanくんと呼ばれてるけど

彼は、どうやら顔がイケメンらしく

あの爽やかな笑顔で、女性を一瞬で虜にしているだそう

特に、若い女性から人気で

誰かの投稿でSNSでバズってしまい

このカフェが平均1時間は並ばないと入れなくなるほど人気になってしまったため

現在は予約制に変えている

私は、ほぼ毎日あの笑顔を見てるけど…

まぁ…顔は整ってるなとは思うけど

そんな…言うほど爽やかか？

机の上の片付けをしながら

またいつもと同じことを考える

周りを見渡しても

お客さんはほとんど若い女性だし

家族連れが減っちゃったなぁ…

動画も回してる人いるし…

写真撮ってる人もいるし…

早めに片付けを終わらせるために

手を急いで動かす

ニヤッとした表情で、私の顔を覗き込んでくる

爽やかさがわかんないな〜と、思ってた時か

期待するような目で私を見てくる

そんな馬鹿馬鹿しい話をしていたら

いつの間にか片付けが終わっていた

チラッと、赤木くんの顔を見ると

ピンポーンと、ベルがなる音がする

カランカランと、予約した人たちが入店してくる

そう言って、6番テーブルまで駆け寄る

まぁ…よくあることだし…

厨房は、ttと店長の2人で回している

こんなにたくさんのお客さんの分の料理を

二人だけでずっと作っている

…と、いうか…

ホールは私と赤木くんだけで

店員は実は4人しかいない

赤木くんが入る前は

まだ家族連れとかが多くて

こんな一気に人が入ってくることなんか滅多になくて

3人でも少し忙しいぐらいだったけど

赤木くんが入ってから

女性が入店してくることが増えて

今では圧倒的人数不足

まぁ…この仕事は大変だけど

上下関係もあまりないし

私には一番合ってる仕事かなって思っている

持ってこうとトレーを持ち上げたら

『えぇ…yanくん狙ってたのに』

と、さっきのお客さんの声を思い出してしまう

赤木くんはちょっと困惑しながらも

私の代わりにトレーを持ち上げてくれる

赤木くんが笑って、すぐに6番テーブルに向かっていく

仕事が終わった時間帯

店長とttだけが帰り

この店に残っているのは私と赤木くんだけ

赤木くんが私の前の椅子に座る

若い女性から大人気の赤木くんは

私と二人きりになると、異常に甘えてくる

というか…バックヤードに入った瞬間甘えてくるから

お客さんから見えなくなったら甘えてくると言ったほうが正しい

そう、赤木くんとは

人前では私に『可愛い』とか

誤解を招く言葉は使わないことと、約束している

他の人に聞かれたら、色々と大変なことになっちゃいそうだし…

机においていた手を優しく赤木くんの手に包みこまれて

目をしっかりと合わせられて、そう伝えられる

そう言って、頰をぷくっと膨らます

手を握られている力が弱まり

手が少し離されると

私の指の間に赤木くんの指が滑り込まされる

その手はそのまま優しく握られて

視線を手から赤木くんに移すと

少し照れながらも、じっと私の目を見つめていて

赤木くんが少しムッとしたような表情をする

そう言って、そっと握り返す

赤木くんの頬が赤くなっていくことに気づいて

思わず頬が緩む

赤木くんの目をしっかりと捉えて

ニコッと笑う

赤木くんの目が揺らいでいる

パッと手を離して、荷物を持つ

赤木くんに向かってそっと手を振って

扉を開けて出ていく