みんなが、わたしを呼んでくれる。
頼ってくれる。
先生からも、いると助かる、なんて感謝される。
成績上位、運動神経もいい方だし、人当たりも悪くない。
数人、高嶺の花だなんて気軽に接してくれない人もいるけれど
それも仕方ないと割り切っている。
だってわたしは、完璧に"優等生"。
教室の扉を開く。
染花
染花
染花
染花
友達のひとりに声をかけられた。
そのあと同様に何人かにも挨拶する。
染花
笑顔でそう返すとその子は嬉しそうに笑う。
偏差値約60の水花学園
中高一貫でもあるから半分くらいは内部進学者だけど
倍率はそこまで高くないので入りやすい。
みんなは黒瀬ならもっと上に行けた、なんて言うけど
わたしは指定校推薦をもらうためにもここに来た。
そのあと、その子の言った通りに席替えが行われた。
蘇芳
蘇芳
染花
笑顔の眩しい彼に、わたしも笑って返した。
蘇芳
蘇芳
蘇芳
染花
染花
染花
わたしはわたしとは違った彼と、深い仲になるつもりはなかった。
でもそんな彼は、その日から度々わたしに話しかけて来た。
蘇芳
染花
染花
蘇芳
蘇芳
蘇芳
蘇芳
染花
染花
染花
そんなこんなである日の放課後
蘇芳
染花
蘇芳
蘇芳
染花
染花
蘇芳
染花
染花
蘇芳
蘇芳
彼はぽかんとしてから笑った。
蘇芳
蘇芳
染花
染花
蘇芳
染花
蘇芳
蘇芳
染花
素直に珍しいなと思った
彼はいつも人に囲まれてると思ってたから。
蘇芳
言いながら、彼はわたしの右側を歩いて足を門に向けた。
染花
蘇芳
いっしょに歩きながら、話を聞く。
染花
蘇芳
染花
門を出て左に、そのあと学校沿いにまた左に曲がるとまっすぐ先に駅が見える。
蘇芳
蘇芳
染花
蘇芳
蘇芳
この人が人に好かれるのはこういうところだと思った。
染花
染花
蘇芳
彼との会話は途切れることがなくて
やっぱり、純粋にすごいなと思った。
コメント
6件
新連載ー!!読むの遅くなってごめんなさい💦 優等生、って言葉を強調させるために『“”』を用いてるとこ何かしらの意味があるんだろうなあ……って思わされるし、染花さんが友達の名前を一度も口にしていないとことか何か一線を引いてる、っていうかどこか距離を置いてるように感じる💭 いやいや、蘇芳くん優しすぎんだろ……!?こーゆータイプの人って無意識にいろんな人の恋心を奪ってそう……((
あらすじ?みたいなの読んでから考えると、おぼろの作品だし、完璧「な」優等生じゃなくて完璧に「に」優等生ってところ意図的に出してるのかなっておもう!! あと描写そんな強くないけど右側歩いてるのって車道側になるように蘇芳くんが考えてるのかなって思うとモテるなーつよすぎる