上司
晴朗
上司
晴朗
上司
提出した書類に不備が見つかり、晴朗(はるあき)は上司に呼び出され、これでもかと言うぐらい暴言を浴びせられていた
晴朗
就業時間内では、とても終わらせなさそうな仕事量で残業は当たり前
自宅へ帰れるのは夜の12時すぎ。翌日の準備などで就寝は夜中の2時。そして朝は6時起床…………
そのせいで、ここ1、2ヶ月はまともに寝てない
上司
晴朗
頭がボーっとする
晴朗
バタン
晴朗はその場で崩れるように倒れ込んだ
晴朗
晴朗
ぱちり
晴朗が目を覚ますと──
晴朗
なぜか川のほとりにいた
晴朗
晴朗
晴朗
そう理解している冷静な自分がいる
川には橋がかかっていた
晴朗
まともに睡眠を取れていない彼にとって、それは魅惑的に思えた
そして、なによりも────
晴朗
橋を渡ろうとした瞬間──
ガシッ
?
?
晴朗
腕を掴まれ、振り返ると──
黒装束をまとった男とも女とも見える、中性的な顔があった
晴朗
晴朗
思わず見惚れ、口から出てしまった
?
?
?
?
?
晴朗
いろいろと限界を超えていた晴朗は慌てて抵抗する
晴朗
晴朗
なんとか腕を振りほどこうとしたが、びくともしない
晴朗
晴朗
?
?
晴朗
引きずりられるように、連れていかれた
紅紫
休憩所に連れてこられ、開口一番そう言った
紅紫の人懐っこそうな笑みに絆され、これまでの経緯(いきさつ)を話していた
上司のパワハラ、連日の残業、休日返上の出社などなど────
晴朗
晴朗
一通り話し終わると、晴朗はため息をついた
紅紫
紅紫
晴朗の頭に手を乗せ、撫でまわした
晴朗
紅紫
晴朗
紅紫
晴朗
溜め込んでいたものが吐き出されたのか、さっきよりもマシになったような気がする
紅紫
晴朗
ドギマギした
じー
晴朗
晴朗
紅紫
紅紫
晴朗
紅紫
紅紫
晴朗
紅紫
紅紫
紅紫
紅紫
晴朗
紅紫
その瞬間、晴朗の背中に突き刺さるような視線を感じ、後ろを振りかえった
晴朗
紅紫
晴朗
晴朗
振りかえったときには、視線は感じなかった
晴朗
紅紫
目の前に重厚そうなドアがあった
紅紫
紅紫
ドアノブを掴み捻る
ギィ
開くと、真っ白な空間が広がっていた
紅紫
紅紫
ドン
晴朗
背中を押される
紅紫
・
・
・
バタン
ドアを閉めた
紅紫
紅紫
紅紫
晴朗
晴朗
父
父
晴朗
晴朗
父
晴朗
父
父
晴朗
父
晴朗
晴朗
父
三日後、無事退院した
そして数日経ったある日、晴朗は今の職場を辞め、ほかの会社へと転職した
1年後
晴朗
晴朗
通行人とすれ違う瞬間──
紅紫
紅紫
晴朗
視線を向けたときには、すでにいなかった
しばらく立ち尽くしていたが、にこりと笑った
晴朗
前進するように、晴朗は一歩を踏み出した
コメント
3件
画像を使って表現するのが凄く分かりやすくてよかったです! あと、ピアニストの存在が凄く気になりました。