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今宵、満月の日に会いましょう。
Story.7
永瀬 紬
ねぇ
永瀬 紬
…どうして泣いてるの？
セト
…離してくれない？
永瀬 紬
…でも！！
セトのこの袖を離したら
もう…
2度と君には……
セト
…
セト
離してよ。
永瀬 紬
…なんで泣いてるのか言ってくれたら
永瀬 紬
…離す
永瀬 紬
(わがままかもしれない…)
永瀬 紬
(けど、私は…)
永瀬 紬
(あなたの事が好きなの。)
好きなの。
セト
…
セト
大きくなったね
セト
紬。
永瀬 紬
…
セト
あんなに…
セト
小さかったのに…!!
静かに涙を流す君を見て
ただ
この言葉しか出なかった
“綺麗”
永瀬 紬
…
セト
…俺は何も変われない。
セト
何年も…
セト
…何百年もっ！！！
セトは１人で寂しかったのだろうか…
何年も何百年も
ずっと…！
永瀬 紬
…セトッ！！
ギュッ…！！
私は強くセトの胸に飛び込んだ
永瀬 紬
あなたが見えなくなるまで
永瀬 紬
私はっ！！
永瀬 紬
私は…っ！！
セトの着物に涙のシミが出来ていく
永瀬 紬
あなたのそばに居たい。
セト
…っ！！
永瀬 紬
私、セトと過ごした時間の中で
永瀬 紬
変われた。
永瀬 紬
私自身変われたの。
永瀬 紬
だから、お礼として
永瀬 紬
あなたが見えなくなるまで
永瀬 紬
そばに…いさせてほしい。
セト
…
セト
紬、大人になったんだね。
セト
…ありがとう。
永瀬 紬
…うん。
セトは優しく微笑んだ。
永瀬 紬
…また、来るね。
セト
うん
セト
俺、本当は
セト
寂しかったのかもしれない。
永瀬 紬
…私もそうなのかも。
セト
あ、今日は満月だね。
セト
綺麗だ…。
永瀬 紬
…っ！
月明かりに照らされている君は
ただ眩しくて
セトのサラサラの髪の毛が
月の光で白く輝く。
セト
もう、暗いね。
セト
お帰り。
永瀬 紬
うん！！
永瀬 紬
明日会いに行くよ。
セト
うん、待ってる。
永瀬 紬
じゃあね、セト。
永瀬 紬
…
永瀬 紬
(さっき会ってたのに)
永瀬 紬
(また、会いたい。)
永瀬 紬
(戻ろうかなっ…)
永瀬 紬
(…なんちゃって//)
ﾌﾞｫｫｫｫｫ……
永瀬 紬
？
２つの明かりが私を大きく照らす。
永瀬 紬
(…トラック？)
キィィィィィィ
ドォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ーto be continuedー
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