福地 桃音
はー、学校ダッルー!

お母さん
なんで?あなた可愛いし、チヤホヤされるじゃない!

福地 桃音
えー、だからだよ!いっつもナンパばっかり!もう飽きた!

お母さん
あら!私の時代はねぇ、モテても戦争戦争って、一番戦争が大事だったから、恋愛なんて出来なかったのに!羨ましい!

福地 桃音
ふっふっふっ!あっ時間...あ、また遅刻ダァァ!?お母さんのせいだ!あっかんべー!👅!

お母さん
あっ待ちなさい桃音!あっー!帰ったらお説教だよー!逃げるんじゃないわよ、!

福地 桃音
はいはいですよーだ!

福地 桃音
はあはあ、いつもギリギリなんだよなー!もうヤダわー!

大島 拓馬
でさっー、それで...

女の子
うんうん、分かる、それたまにあるよね!私はたまにじゃなくて毎日だけど!

大島 拓馬
あははっ!それおっちょこちょいだな!

福地 桃音
っ?..

福地 桃音
(なんで隠れちゃッたんだろう?)

大島 拓馬
ねぇねぇ、これからさ..映画.....に..行こう..

女の子
あっ!...でも..桃音さんは?...

大島 拓馬
大丈夫...桃音は..あとで....でいいから..

だんだん離れていくからあまり会話が聞こえなかったが、ある程度聞き取れてしまった桃音は、「桃音はあとででいいから」、という言葉が「ガツン」と頭にのしかかってきた。
福地 桃音
私..は?

井口 琉矢
あれ、桃音じゃん、どしたって..なんで泣いてんの?!ええ!?

福地 桃音
うっ..んごめ、琉矢..なんでも、ないからッッ!

井口 琉矢
顔、見せてよ。....ほら、そんな顔してるのに何もなかったわけない。ねえ...屋上、行こうか。

福地 桃音
...

福地 桃音
そういうことがっ...あって...

井口 琉矢
....そっか、まぁアイツ、なんか浮気噂も聞くんだけど...

福地 桃音
琉矢、君...

井口 琉矢
え...?

福地 桃音
何、?

井口 琉矢
あっいや..いつも琉矢琉矢呼び捨てだから..君は..慣れてなくて...

福地 桃音
(照れてる?可愛いな、)

福地 桃音
可愛いなぁ、

井口 琉矢
っ、可愛い?

福地 桃音
うん、。

井口 琉矢
あのさぁ...俺が...桃音のこと本気で好きだって知らない?

福地 桃音
えっ嘘だ、からかってるんでしょ?

井口 琉矢
今まで...拓馬の事が好きだから、拓馬の彼女だから、って何回も我慢してきたけど..!

井口 琉矢
もうさ...そんな事..出来ないよ!

井口 琉矢
桃音..好きだ。

みるみるうちに、琉矢の顔が迫ってくる。私は、キスされるんだと悟った。
福地 桃音
(え...?)

悩んでいるうちに、琉矢と桃音との唇は、重なり合った。
福地 桃音
....

大島 拓馬
あれ?!珍しいね、今日早いじゃん!

福地 桃音
うん、..

井口 琉矢
...そうだな。...

大島 拓馬
なんか、テンション低くね、2人とも。

大島 拓馬
何かあったの?

その言葉に桃音は心臓を震わせ、ただ顔を赤くするしかなかった。
大島 拓馬
やっぱり,琉矢、何したの?!

井口 琉矢
...お前に言われる筋合いはない、桃音、行こうか。

大島 拓馬
なっ...!?も、桃音!?いくのか、お前も..!

福地 桃音
浮気する人についていくわけないじゃん..(小声)

大島 拓馬
え...浮気..?

福地 桃音
...

井口 琉矢
...

井口 琉矢
ねぇ、桃音、今度の土曜日空いてる?

福地 桃音
?、うん。

井口 琉矢
そんときさ、新しいコミック映画出るっぽいからみてみない?チケット🎫おごるよ

福地 桃音
えっ行くよ!...

大島 拓馬
なっ...桃音、俺と行く...

福地 桃音
違うよ、ほかの子と行くんでしょ..

大島 拓馬
え...?
