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不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
わたしは知ってる
アナタの“嫌い”は“好き”と同じ
ってこと。
ほんのり耳も赤くなってるのも
全部お見通しだよ笑
わたしがどれだけ頑張った知ってる?
あの人に会うために
息切れしながらも鍛錬して
一時期危ない時もあったけど
最終戦別を突破して
それからも鍛錬を積んで
柱にまでなって
アナタと肩を並べられるようになった
再び会った時は
あの時のことを忘れられてた
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
ちょっと悲しかった
『何のために鍛錬したんだろう』
とか思ってた時もあった
初めて一緒に任務へ行った時
わたしは内心わくわくしてた
不 死 川 実 弥
いくらうれしくても、 この気持ちをグッと抑えて
目的地へと出発した
初めて柱になってからの任務
少し緊張してた
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
目的地に到着
不 死 川 実 弥
癪に障っちゃったかもしれない時もあった
この日は斬って斬って斬りまくる任務だった
まさに質より量って感じ
常に腕を振り回してた
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
任務が終わり
帰り道。
突然放たれた言葉
わたしは不思議と嬉しくなった
そう、わたしは実弥くんに憧れた人
数年前に実弥くんに会った
歳もあまり変わらないはずなのに
実弥くんの実力に惹かれて、
わたしは鬼殺隊に入ることを決めた
不 死 川 実 弥
実弥くんとおはぎを食べるのが 数少ない唯一の楽しみ
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
溜息を着きながらも 手拭いでわたしの頬を拭いてくれた
不 死 川 実 弥
数ヶ月後
最終決戦が終わった。
生き残った柱は 義勇さんと実弥くんとわたしのみ
なんでわたしが生き残ったのだろう
もっと活躍した人がいるのに
わたしは何にもしてないのに。
右耳、右目、などの 右半身が不自由になった
不 死 川 実 弥
聞こえる。アナタの声が
実弥くんだって大怪我をしたはずなのに もう歩けるくらいまでに回復していた
決戦からしばらく経っても歩けない わたしが馬鹿みたい
数ヶ月前まで 何気ない会話をしていたはずなのに
その何気ない会話すらできないくらい 自分を追い詰めた
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
だいぶ回復し、体調も良くなったので 3人でご飯に行くことになった
不 死 川 実 弥
冨 岡 義 勇
義勇さんは雰囲気が変わった気がする
不 死 川 実 弥
冨 岡 義 勇
ご飯がただひたすらに美味しかった
静かにご飯が食べられるのも 幸せの1つかもしれない
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
冨 岡 義 勇
不 死 川 実 弥
冨 岡 義 勇
生きてるって幸せだなぁ
あれから4年後の11/28
不 死 川 実 弥
夜空を見上げると
きらきら輝いている月があった
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
不 死 川 実 弥
ああ、アナタは いなくなってしまうんですね
23:49
アナタと別れるまで残り11分 なにをしよう
不 死 川 実 弥
カシャ
不 死 川 実 弥
1枚の写真をくれた
そこには綺麗に写った月
月はわたしに 『1人じゃないよ』 と語りかけているように感じた
手をギュッと握ってくれた
温もり感じるその大きい手は ごつごつしててわたしの小さい手を包み込む
3
2
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不 死 川 実 弥
実弥くんは最後まで笑いかけてくれた
11/29 25回目の誕生日
声を大にして言いたい
“大好き”だよって
アナタの声からも聞きたかったな
お世話になった方たちに手紙を書いた
義勇さん、宇髄さん
炭治郎くんなど
返事にはみんなそろって 『今すぐ行く』 と書かれていた
みんなの目には涙 どれだけ愛されてたか分かる
そして
約3ヶ月後 義勇さんも亡くなってしまったみたい
実弥くん、義勇さんそっち行ったって。
今頃会えてるかな
不自由なく、暮らせてるかな
宇 髄 天 元
宇 髄 天 元
宇 髄 天 元
宇 髄 天 元
今まで我慢していたものが全部溢れた
宇髄さんは静かに頷いて聞いてくれた
宇 髄 天 元
宇 髄 天 元
わたしは体力が劣り、 松葉杖がないと生活が出来なくなってきた
けれど、今日はどうしても行きたいところがある
頑張れ、頑張ってわたし
あと少し、あともう少し
宇 髄 天 元
宇 髄 天 元
宇 髄 天 元
宇 髄 天 元
着いたのは墓地
ここには柱みんながいる
今日は唯一みんなに会える時
しのぶさん、蜜璃ちゃん、無一郎くん 悲鳴さん、伊黒さん、義勇さん、実弥くん
もう1人は煉獄さんと言う方。 わたしが柱になる前に亡くなっていたらしい
わたしと宇髄さんで、 みんなにお線香やお供え物をした
2人で手を合わす。
『皆さん、お元気ですか』
『わたしたちは元気です』
『こんな見た目になってしまっても わたし達は仲間ですよ』
わたしは必ず
実弥くんに撮ってもらった写真を
肌身離さず持ち歩いている__。
「 肌 身 離 さ ず 月 の 声 」
f i n .
𝘛𝘩𝘢𝘯𝘬 𝘺𝘰𝘶 𝘧𝘰𝘳 𝘸𝘢𝘵𝘤𝘩𝘪𝘯𝘨.