ぼんやりと時間が流れる昼下がり、おかしなものを見た
最初は海から飛ばされてきたワカメが木に引っかかっているのかと考えた
しかし近くに海は無いし、どういう訳か彼女は我が高校の制服を着ている
???
やあ!やっと見つけたよワトソン君!
黒岩
はい?
木にぶら下がったまま謎の女子生徒は窓越しに話しかけてくる
黒岩
僕に話してます?
???
そうだよ、きみきみ〜
???
君にはどうやら才能があるようだね
緑の長い髪をたなびかせ、桃色の瞳は僕をまっすぐ見つめている
整った顔立ちで少しほほ笑みを浮かべている彼女は、芯のある凛とした声で僕に話しかけ続ける
綾辻
私の名は綾辻詩織【あやつじしおり】
綾辻
君の名前は?
黒岩
....黒岩史朗【くろいわしろう】
綾辻
よろしい史朗くん
綾辻
君を名誉ある“幻怪調査団”【げんかいちょうさだん】の調査員に任命する
綾辻
これからよろしくな!
これが彼女、綾辻詩織との出会いだった。






