奏
はぁ、はぁ。ここまでくれば。
しゅんすけ
……あれは、あかりじゃない。
あんなの、あかりはしてこない
あんなの、あかりはしてこない
カイト
それにゃ同感だ…ここから出るには
どうしたらいいんだ?
どうしたらいいんだ?
ユウコ
窓ガラスぶち破れば?
奏
窓ガラス…?
奏
(そう言われて周りをみると窓があった。)
しゅんすけ
…ありゃダメだ。窓に鉄の板がバツ印型に張り付いてる。割っても俺たちの体型じゃ出られやしねぇよ。
奏
…このまま死ぬしかないの?
奏
(そう考えると私の目から涙が流れてきた。)
しゅんすけ
大丈夫だよ。きっと出れる
だって天才の僕と
暴力ほのおタイプのカイトが
いるんだよ?
だって天才の僕と
暴力ほのおタイプのカイトが
いるんだよ?
カイト
誰が暴力ほのおタイプだよ!
奏
ははは…2人らしいね。でも
ありがとう。元気出たよ…
ありがとう。元気出たよ…
ユウコ
うん、そうだね
奏
(ここに来て約1時間。私は久しぶりに笑っていた。)
奏
(でも)
奏
(机の音から何か音がした。この音が私たちの幸せを…)
壊した
しゅんすけ
なんだ…?あれは…
奏
ひっ…あっあっ…あぁぁ…。
ユウコ
なん、で?
奏
(机にあったのは、さっき置いてきたはずの。しゅんすけのケータイ。
誰も持ってきてなんてない。
ましてや、机になんて、近づいて…)
誰も持ってきてなんてない。
ましてや、机になんて、近づいて…)
しゅんすけ
…なぁ。カイト
カイト
なんだ?
しゅんすけ
…ごめんな。後は任せた。
奏
え?
しゅんすけ
なぁ…あかり。お前は何が
したいんだ…?
したいんだ…?
しゅんすけ
え?
しゅんすけ
ひっ……ニュース履歴まで乗っ取って…何がしたいんだよ!!!!
しゅんすけ
……みんな、ごめん
カイト
何言ってんだよしゅんすけ!逃げるぞ!!
しゅんすけ
おれ、からだが
しゅんすけ
うごかないんだ
奏
え?
カイト
何言ってるんだよ!冗談は
いらねぇって言ってるだろ!
いらねぇって言ってるだろ!
しゅんすけ
はは…あかりに身体を乗っ取られてんだ。電話に出ちゃった
あか\/':$:り
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通話
00:40
カイト
なんて…?
しゅんすけ
おれ、もうだめなんだって
奏
何言ってるの!はやく!
しゅんすけ
ご め ん な
しゅんすけ
さ よ な ら
奏
(そういうと、乗っ取られたみたいにしゅんすけは押し入れの奥へと消えていき、その後。押し入れから赤色の液体が出てきた…)
しゅんすけ
ははっ…もう俺は…
あか\/':$:り
しゅん’¥<(/け
しゅんすけ
あぁ、あぁぁ…
しゅんすけ
たのむ…あんいに入ったこと、許してくれ。
しゅんすけ
(今にも、漏らしてしまいそうだった。吐いてしまいそうなほどの緊張感。)
あか\/':$:り
じ ゃ あ ね
しゅんすけ
あ"く"っ"
しゅんすけ
(その言葉の後、俺は彼女に頭を握られ…腹に風穴が開き、)
しゅんすけ
(意識は、闇の中へと落ちていった)
奏
ひぐ…ひっぐ…
カイト
…大丈夫か?奏
ユウコ
奏…?
奏
うん…大丈夫。
カイト
大丈夫だ…いざとなったら俺が守るから。
ユウコ
この和室…1番嫌な雰囲気してる。
奏
…あぁ…あぁぁ…だめ…ここは
奏
(私は余りの恐怖に、失禁してしまった。)
カイト
…本来ならこんなの見てるの、羨ましいと思われるんだろうが、
状況が状況すぎて俺もそうなりそうだ
状況が状況すぎて俺もそうなりそうだ
ユウコ
…ダメ。私達じゃ近づけない
奏
近づいただけで意識がおかしくなりそう
カイト
…やっぱり噂通りの呪いの廃墟だった
ユウコ
は?何言ってるの?
カイト
ここにお前らを連れてきたのは
都市伝説を確かめるためさ
都市伝説を確かめるためさ
奏
ちょっと、カイト。何言ってるの?
奏
そんな冗談、やめてよ。
カイト
はっ。冗談じゃないさ。
お前らなんて傍から仲間だとも
思ってねぇよ!!!
お前らなんて傍から仲間だとも
思ってねぇよ!!!
奏
(そういった瞬間、カイトの携帯がなった。)
奏
え…
奏
(友達を2人も殺した、死刑宣告。)
奏
(それがまた友達へと降り掛かった。)
奏
かいと?
カイト
いやだ…しにたくない
カイト
しにたくない…しゅんすけ…俺たち友達だろ?なぁ…たすけて…
奏
………………あ。あ。
カイト
うぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
ユウコ
まってよ!!!
奏
(カイトが数珠をつけて、和室に入ろうとした時。その数珠は…)
奏
(粉々に砕け散って、カイトは倒れたのだった。)