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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

はぁ、はぁ。ここまでくれば。

しゅんすけ

……あれは、あかりじゃない。
あんなの、あかりはしてこない

カイト

それにゃ同感だ…ここから出るには
どうしたらいいんだ?

ユウコ

窓ガラスぶち破れば?

窓ガラス…?

(そう言われて周りをみると窓があった。)

しゅんすけ

…ありゃダメだ。窓に鉄の板がバツ印型に張り付いてる。割っても俺たちの体型じゃ出られやしねぇよ。

…このまま死ぬしかないの?

(そう考えると私の目から涙が流れてきた。)

しゅんすけ

大丈夫だよ。きっと出れる
だって天才の僕と
暴力ほのおタイプのカイトが
いるんだよ?

カイト

誰が暴力ほのおタイプだよ!

ははは…2人らしいね。でも
ありがとう。元気出たよ…

ユウコ

うん、そうだね

(ここに来て約1時間。私は久しぶりに笑っていた。)

(でも)

(机の音から何か音がした。この音が私たちの幸せを…)

壊した

しゅんすけ

なんだ…?あれは…

ひっ…あっあっ…あぁぁ…。

ユウコ

なん、で?

(机にあったのは、さっき置いてきたはずの。しゅんすけのケータイ。
誰も持ってきてなんてない。
ましてや、机になんて、近づいて…)

しゅんすけ

…なぁ。カイト

カイト

なんだ?

しゅんすけ

…ごめんな。後は任せた。

え?

しゅんすけ

なぁ…あかり。お前は何が
したいんだ…?

しゅんすけ

え?

しゅんすけ

ひっ……ニュース履歴まで乗っ取って…何がしたいんだよ!!!!

しゅんすけ

……みんな、ごめん

カイト

何言ってんだよしゅんすけ!逃げるぞ!!

しゅんすけ

おれ、からだが

しゅんすけ

うごかないんだ

え?

カイト

何言ってるんだよ!冗談は
いらねぇって言ってるだろ!

しゅんすけ

はは…あかりに身体を乗っ取られてんだ。電話に出ちゃった

あか\/':$:り

通話終了

通話
00:40

カイト

なんて…?

しゅんすけ

おれ、もうだめなんだって

何言ってるの!はやく!

しゅんすけ

ご め ん な

しゅんすけ

さ よ な ら

(そういうと、乗っ取られたみたいにしゅんすけは押し入れの奥へと消えていき、その後。押し入れから赤色の液体が出てきた…)

しゅんすけ

ははっ…もう俺は…

あか\/':$:り

しゅん’¥<(/け

しゅんすけ

あぁ、あぁぁ…

しゅんすけ

たのむ…あんいに入ったこと、許してくれ。

しゅんすけ

(今にも、漏らしてしまいそうだった。吐いてしまいそうなほどの緊張感。)

あか\/':$:り

じ ゃ あ ね

しゅんすけ

あ"く"っ"

しゅんすけ

(その言葉の後、俺は彼女に頭を握られ…腹に風穴が開き、)

しゅんすけ

(意識は、闇の中へと落ちていった)

ひぐ…ひっぐ…

カイト

…大丈夫か?奏

ユウコ

奏…?

うん…大丈夫。

カイト

大丈夫だ…いざとなったら俺が守るから。

ユウコ

この和室…1番嫌な雰囲気してる。

…あぁ…あぁぁ…だめ…ここは

(私は余りの恐怖に、失禁してしまった。)

カイト

…本来ならこんなの見てるの、羨ましいと思われるんだろうが、
状況が状況すぎて俺もそうなりそうだ

ユウコ

…ダメ。私達じゃ近づけない

近づいただけで意識がおかしくなりそう

カイト

…やっぱり噂通りの呪いの廃墟だった

ユウコ

は?何言ってるの?

カイト

ここにお前らを連れてきたのは
都市伝説を確かめるためさ

ちょっと、カイト。何言ってるの?

そんな冗談、やめてよ。

カイト

はっ。冗談じゃないさ。
お前らなんて傍から仲間だとも
思ってねぇよ!!!

(そういった瞬間、カイトの携帯がなった。)

え…

(友達を2人も殺した、死刑宣告。)

(それがまた友達へと降り掛かった。)

かいと?

カイト

いやだ…しにたくない

カイト

しにたくない…しゅんすけ…俺たち友達だろ?なぁ…たすけて…

………………あ。あ。

カイト

うぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

ユウコ

まってよ!!!

(カイトが数珠をつけて、和室に入ろうとした時。その数珠は…)

(粉々に砕け散って、カイトは倒れたのだった。)

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