人間は何故。
周りの人に責任を押し付けるのか。
何故。
自分の都合のいいように人を使うのか。
何故僕は人間に産まれたの?
何故僕は誰からも必要とされないの?
シャンッカシャンッ
フェンスを乗り越える
下を見る
樹
...。
ガチャッ
樹
ッ...?
スゥ-...ハァ-...
深呼吸をする
ッ...?
何してんの?
樹
え、あ、いや。
トコ トコ トコ トコ
樹
ちょ、来ないで!
トコ トコ トコ
樹
止まって!ちょっと!
ズリッ
樹
あっ。
パシッ
危ねぇよ。
落ちたら死ぬぞ。
そんなとこ居ねぇで。
こっち来い。
虐められてんのか?
樹
ッ?!...
まぁ、なんでもいいけど。
お前が死ぬ必要ねぇだろ。
樹
えっ...
じゃあな。
ガチャンッ
樹
僕を...助けてくれた...。
樹
どうして...
先生
じゃあみんな席ついてー
先生
君たちはまだ入学して半年だけど。
先生
転入生か来ています。
先生
じゃ、入ってきて。
ガラガラ
ザワザワザワザワ
先生
じゃ、自己紹介して。
吏穏
百合吏穏です。
吏穏
よろしく。
樹
ッ...?!
先生
じゃあ、席は端の席な。
吏穏
うっす。
先生
じゃあ改めてホームルーム始めるぞー
先生
はい、じゃあ今回はここまで
先生
昼休憩にしていいぞー
司
よっ!転入生!
司
俺司!よろしく〜
悠利
俺は悠利。
悠利
よろしく。
吏穏
おう。よろしく。
モブ
樹〜
モブ
俺らと遊ぼーぜー!(笑)
樹
え。
モブ2
ほら早くー(笑)
吏穏
ッ...?
司
ん?どーしたぁ?
吏穏
あいつは?
司
あ〜、あれは花山樹!
吏穏
虐められてるんだろ?
司
あ〜、まぁな!
悠利
あんまり首突っ込まない方がいいよ。
悠利
めんどくさい事になるから
吏穏
何とも思わねぇのか?
司
止めても意味ねぇんだわ。
司
あいつら頭いっちゃってるからさ〜
吏穏
なぁ。
吏穏
手貸してくれよ。
司
よっしゃあ。
司
じゃ、行くかぁ(笑)
悠利
だね。
モブ
なんで死んでないの?(笑)
モブ2
うちら〜、午前中には死ねって言ったよね?(笑)
樹
ご、ごめんなさい。
モブ
謝るくらいなら死ねよ。
樹
ごめんなさい。
モブ
チッ、キッモ。
モブ2
まじさ、目障りなんだよね
モブ2
なんで学校来んの?
樹
それは...。
モブ
来んなよ。
モブ
来んなって行ってんのになんで来んの?
モブ
まじ死ねよ!
殴ろうとする
樹
ッ!!
パチッ
モブ
は?
モブ
誰だよお前。
吏穏
初めまして。
吏穏
俺は百合吏穏。
モブ
あっそ。
モブ
つうか、離せよ。
吏穏
あ゙?
吏穏
離せよじゃなくて。
吏穏
離してくださいだろ。
吏穏
クソどもが。
モブ
ッ?!
バギッッ
モブ
ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッ
骨が粉々になる
司
おぉ、やっば(笑)
モブ
何すんだよ!!
吏穏
お前に教えてやったんだよ
吏穏
人への頼み方をな。
モブ
チッ。
モブ
覚えてろよ!!!
モブ2
ッ...?!
吏穏
さっさと死ねよ。
吏穏
目障りなんだよ。
吏穏
クソ女。
モブ2
ッ?!(泣)
司
吏穏ちゃんやるね〜(笑)
悠利
すごい握力。(笑)
吏穏
まぁな(笑)
樹
あ、あの!
樹
あの、ありがとうございます。
吏穏
礼なんていらねぇよ。
吏穏
こうしたくてやったんだ。
樹
でも、助けてくれたので。
吏穏
フッ...。(笑)
吏穏
死のうとすんじゃねぇぞ。
樹
ッ?!
樹
行っちゃった。(心)
樹
ッ...。
樹
なんだろうこの気持ち。(心)
樹
ドキドキする。(心)
樹
これって。
樹
もしかして。