真逆な君との約束

僕の長い過去のお話

昔はとても幸せだった

けど、そんな願いも虚しく

ドブに捨てられた

両親が離婚し、僕は父親に預けられた

でも、離婚のストレスで父は暴走し

日々殴る蹴るの繰り返しだった

それから中学生になっても

暴力は変わらず

肺が汚される日々が続いた

正直限界なんてとっくに越してた

それでも生きてた

大事な人がいたから

その人とは公園で出会った

そこで僕は初めて人に自分の日々のことを語った

その人は優しく聞いてくれて

わざとらしく頷きもせず、

耳を傾けてくれた

その人の名前は…まだ分かってない

ほんとに情けないと思う

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それから僕達はたくさん遊ぶようになった

お互いのことを話し合ったし

たくさん転んで

たくさん笑って

とても楽しかった

でも

そんな日々もまた壊れた

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その言葉が響いた瞬間

その子はまるで

太陽のように、僕に笑いかけた

救われた気がした

ここで僕達はお別れをした

新しい家で頑張ろうとしたけど

やっぱり辛くて

中学2年生になる頃には

僕はお父さんの奴隷になっていた

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ある日、父が酒を飲んで帰ってきた

どうやら上司に文句を言われ

相当腹が立っていたようだった

だからいつもの倍殴られた

その瞬間、

僕の体から、鳴ってはいけない音がした

多分頭にいった

そこで父親以外の記憶を失くした

中学3年生になって、

ある程度昔の記憶は戻ってきてたけど

あの子はまだ分からないままだった

そして、僕は逃げることにした

逃げると言っても

寮制の高校に行くだけだけど

僕にとっては唯一の希望だった

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外は曇っていたのに

なぜか部屋は眩しかった

まるで陽翔が照らしているみたい

その日はなぜか

いつも以上に「生きよう」という気持ちが高まった