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2回目にクビカリ様と連絡をとってから

頻繁にメッセージでやり取りする内に

私はすっかり、彼の虜になってしまった。

kubisama

聞いてくださいよクビカリ様

kubisama

昨夜、おじいちゃんが癇癪起こして

kubisama

ご飯投げつけられたんですよ!?

behead

そうか、それは大変だったね

kubisama

学校に行ってもみんなぐちゃぐちゃ陰口言ってくるし

kubisama

今だってトイレでご飯食べてるんですよ?

kubisama

……まあ、もうご飯も鬱陶しい空腹を収めるために

kubisama

買いだめしたゼリー飲料を飲んでるだけなんですけれど

behead

behead

仲が良いって言ってた瑠奈ちゃんって子は?

kubisama

喧嘩して以来ろくに話してないです

kubisama

でももう友達じゃないですよ

kubisama

自分から話した話題なのに、触れられたくないとか勝手すぎる

kubisama

と言うかよく考えると、瑠奈ちゃんも売春してる事になりません?

kubisama

なのに、まるで私が悪い事をしたかのように突き放されるとか

kubisama

正直納得いかない

behead

そうか、柚ちゃんの身の回りの人は

behead

傷つける人ばかりなんだね

behead

傷つけてくるだけの人間関係なんて

behead

スッパリ切って仕舞えばいいんだよ

……ああ、さすがクビカリ様。

距離が縮まって、私の事を名前で呼んでくれるようになった彼は

私を全肯定し、励ましてくれる。

……もう私にはクビカリ様しかいらない。

behead

ピーピー鳴くことしかできないクラスのモブ

behead

友達のフリしてた自分勝手な「公衆トイレ」

behead

そして介護要因としか君を見ない「ただ一緒に住んでる人たち」

behead

みーんなみんな捨ててしまえばいい

behead

柚ちゃんにならできるね?

kubisama

kubisama

はい!

 

 

昼休み 高校のトイレ

瑠奈

……そこにいるんだろ、柚?

瑠奈

ごめん、ここ最近の事

瑠奈

私の中でも整理もつかなくて、避ける真似しちゃってさ

瑠奈

……でも柚、おかしいよ最近

瑠奈

授業の時間もずっとスマホ触って

瑠奈

昼ごはんもどこで食べてるか、見当も付かない

瑠奈

どうしちゃったんだよ一体……

個室の前で何度もノックし、話しかけてくる瑠奈。

前までの私なら、快くドアを開けていただろう。

……でも今はもう、嫌悪感しか感じない。

うるさいなあ、放っておいてよ

瑠奈

はあ……

瑠奈

そんな言い方する事ないだろ

大体、そんな説教できるほど偉いの?

「公衆トイレ」の癖にさ

個室の扉を少し開け、嫌味を言ってやることにした。

瑠奈

公衆トイレ……?

瑠奈

……!

瑠奈

お前、よくそんなこと言えるな!!

私の言葉の意味を理解した彼女は、激しく怒り出す。

そして、私の手首を掴んで……

瑠奈

瑠奈

お前、何だよこの手首

瑠奈

こんな細くなかっただろ

関係ないでしょトイレさんには

瑠奈

ちゃんとマトモに食ってるのか?

瑠奈

倒れてもおかしくないぞ、このやつれ方

別に、それでもいいし

近々クビカリ様に殺してもらうんだしさ

瑠奈

柚お前、まだそんなこと言ってるのか……

何その言い方

自分はブロックされたからって、私を妬まないでくれる?

瑠奈

誰もそんなこと言ってないだろ!

 

 

えー何、仲間割れー?

 

ぼっち同士仲良くしなよー笑

……お前もお前だよ、陰険女

 

は?

 

何よ、三島の癖に偉そうに

この際だ、思う丈を全てぶつけてしまおう。

今まで散々「臭い、臭い」って言ってくれてさ

私がどれだけ傷ついたかわかる?

 

ちょっと、襟掴まないでくれる!?

私の痛みを、辛さを……

瑠奈

柚、やめな!

思い知れ!

今まで散々いびってくれた前の席の女の顔を

便器に突っ込んで、上から押さえつけてやった。

 

ゴボボ、ボボ!!

 

ガボボボボ!!!

体育教師

体育教師

三島!!何やってるんだ!!!

ちょうど廊下を通りかかったであろう先生が、ズカズカと女子トイレに入ってきた。

……なんてタイミングが悪い事だろう。

 

ごほっ、えほっ……

 

うわあああん!!!

さっきの嘲笑が嘘のように、大声で泣き出したのを見て、また怒りが込み上がってきた。

……すっごく被害者ぶるの上手いんだね

今までの事忘れたみたいにさあ?

体育教師

お前……

体育教師

乱暴してその言いぐさは何だ!

体育教師

今から生徒指導室に来い!

そう言い残し、水浸しになった子に連れ添ってその場を去っていった。

瑠奈

……まあ、私もついていってやるよ

……そんなのいい

瑠奈

……そうかよ……

顔を伏せる瑠奈を残して、先生に仕方なく着いて行った。

 

 結局、3人ほどの先生に囲まれて

騒動の説明を強いられた。

今まで嫌がらせに精を出していた彼女は

さめざめと泣くばかり。

……まあ、私のいない世界で

好きなだけ同情を欲しいままにすればいい。

先生も先生だ。

今までの事を知ろうともせず、見て見ぬふり。

「先生は都合のいいものしか見ないんですね」って言ったら

生活指導の先生、顔真っ赤にして怒ってたっけ。

「反省文を書いてこい」って言われて解放されたけど……

今から殺されようとしてる人間が

そんなもの書くわけないじゃん、バッカみたい。

 

 

 

 

その日の夜、おじいちゃんが呼ぶのも構わず

私はお風呂で髪染めを使い、染まるのを待っていた。

おい、柚、柚!

寒いぞ!暖房つけろ!

全く、うるさいなあ

起きて自分でつければいいのに

お母さん

お母さん

ちょっと柚、おじいちゃんを無視しないで!

お母さん

それに、先生から電話があったけれど

お母さん

あんた学校で何やったの!?

……珍しいね、夜起きてくるなんて

普段、どんなにおじいちゃんがうるさくても起きてこない癖に

お母さん

親に向かって何てこと言うの!?

お母さん

それに、人様を便器に突っ込むなんて

お母さん

そんな乱暴な子に育てた覚えはないわ!

そっちこそ、私を子供って思ってないでしょ

私はただの「無料ヘルパーさん」だもんね

あ、でも私そろそろ死ぬつもりだから

次におじいちゃんの面倒見る人見つけときなね?

そう言うと、何やらお母さんが騒がしくなったけれど

もう私には関係ない話だ。

雑音を聞き流しながら染料を洗い流し、風呂場を出た。

 

 

 

kubisama

クビカリ様クビカリ様!

kubisama

嫌なことしたり言ってきた人、みーんな捨てちゃいました!

kubisama

それで、いつ会えますか!?

behead

behead

そうだね、そろそろ君を送ってもいい頃かもしれない

behead

……じゃあ今週の日曜日

behead

場所はまた話し合って決めようか

behead

君を、殺してあげよう

親愛なるクビカリ様

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