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ミサキ

「この村が地図から消されたのはもう何年も何十年も前になる」

ミサキ

「裏霧村という名も正式なものではない」

ミサキ

「神を裏切り村が滅んだことを知った人々が勝手に名付けたらしい」

ミサキ

……なにこれ、シンジ先輩怪しげなサイト印刷しただけじゃん

ミサキ

神を裏切るってなに

ミサキ

中二病にも程があるでしょ……

ミサキ

ま、まぁ……暇だし、スマホ使えないし、読むだけ読もうかな

ミサキ

せっかく印刷してきてくれたんだし……

ミサキ

「この村には守り神とされる「蛇の神」が祀られていました」

ミサキ

「村人たちは神に毎年供物を捧げ、平和な生活を守っていました」

ミサキ

「しかし、ある年のこと。村の長は、私腹を肥やすため捧げるはずの供物を自分の物としてしまいました」

ミサキ

「蛇の神は村人に裏切られたと思い、怒り狂いました」

ミサキ

「供物を捧げる代わりに蛇の神は村の安寧を守ってきたのです」

ミサキ

「蛇の神の怒りに触れた村は、雨が降り続き作物が育ちません」

ミサキ

「どんどんと村は貧しくなっていきます」

ミサキ

「しかし村の長の家だけは貧しさとは無縁でした」

ミサキ

……いや、村の長サイアクだな

ミサキ

供物を独り占めして村人が苦しんでるの放置って……

ミサキ

それで続きは……?

ミサキ

「ある日、とうとう食べる物も無くなって困り果てた村の青年が長の家を訪ねました」

ミサキ

「長は少しばかりの粟と稗を分けてくれました」

ミサキ

「村の青年はそのとき見てしまったのです」

ミサキ

「長の家に置かれている、供物として捧げるはずだった水晶で作った蛇の置物を」

ミサキ

「青年は長を問い詰めました」

ミサキ

「長はなんとか青年をなだめようとしましたが無理でした」

ミサキ

「次第にふたりの言い争いは激しくなり、とうとう長は青年の首を絞め殺してしまったのです」

ミサキ

「青年は両親を亡くしておりひとりで暮らしていました」

ミサキ

「長は村人たちに青年は飢餓で命を落としたと説明をしました」

ミサキ

「全てを見ていた蛇の神の怒りの矛先は長に向きました」

ミサキ

「供物を奪い、村人の命をも奪った長を許せなかったのです」

ミサキ

「村人を守るべき立場にある人間が、それを裏切ったのですから」

ミサキ

「やがて長をはじめとする長の家の者たちは蛇の神の呪いにより次々と命を落としました」

ミサキ

「長もいなくなり、雨が降り続いたその村は次第に人々が離れいつしか誰もいなくなり地図からも消えたのでした」

ミサキ

……ただの昔話だよね

ミサキ

神だの呪いだの……

ミサキ

……それにしてもタケルたち遅いな

ミサキ

あれ……?

ミサキ

まだ印刷したやつあるじゃん、こっちはなにが書いてあるんだろう?

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