"死神"を探していたのは

ダダダダダｯ

廊下を強く蹴る

ころんでしまった ……痛い

もう一度廊下の床を強く蹴る 今度はこけなかった

いつも爆音の人間拡声器コネシマが 急に静かになった

それはきっと、この神社だからだろう

目指してきたわけでも無い でも脳のどこかでこの場所に 来たがっている

僕らは元々4人でいた。幼馴染4人組ずっとこの関係が続くと思っていた。ずっと一緒だと思っていた

でも、二人は

ゾムとシャケは"神隠し"にあった

…シッマはそれを自分のせいだと 思っているみたいだ

願ってしまったから、 "両親が仲良くなりますように"、と

願いを叶えるには代償がいる その代償が彼らだったのだ

実際はそんなわけないのに 神隠しなんて無いのに

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この神社の敷地で遊んでいた そうしたら急にゾムとシャケが…

このとき、あいつらは "代償"のことを言わなかった

だからシッマは願った きっとこのことを知ってれば 彼は願わなかっただろう

二人の体が 長髪の男に掴まれ浮いていった そして消えた

そうだ、神隠し 神に連れ去られたから

黒の紙にかかれた神という文字 嫌というほど脳の奥底に こびりついている

なんで、忘れたんや

大事なことなんに…

なぁ、帰ってきてや 代償なら俺がなるから

…もう、ええやろ……？

また、遊ぼうや 俺を…大先生を、愛して…？

…これでいつか、会えるといい 会えなくても……よくは無いけど