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天使になりたい僕たち

8 - 🕊𓂃 𓈒𓏸◌6:欠片を拾う手のひら

♥

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2025年10月13日

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誰かの痛みを拾うことは、 自分の傷を開くことと同じ。 それでも、知りたいと思った。 あの人の“欠片”を。

次の日の朝。 教室の机の上に、小さな透明のガラス片が並べられていた。

教師

これは“欠片”と呼ばれる。
みんなが昨日書いた
“欠けてるもの”
の心の一部を、この欠片に映した。

生徒たちはざわめいた。 そのガラスは、光を反射しながら、 ほんの少しだけ、それぞれ違う色をしていた。

at

俺の色は…淡い青か。

pr

おでの色は…震えるような白…ッ

ak

俺の色は…赤みを帯びた橙色だ…

tg

にょ!?俺の色は…涙を溶かしたような銀…

kty

僕の色は…温度のない黒だ…ッ

mz

俺のは…何の色もない“透明”

教師

今日から数日間、自分以外の誰かの欠片を一つ拾い、その
“痛み”
を共有しなさい。
それが天使候補としての最初の課題です。

黒板に書かれた言葉は、

他人の欠片を、壊さずに抱けるか。

作者

mz視点

俺は教室を出ようとしたら、後ろから呼び止められた。

kty

まぜちの欠片、随分透明だったね。

mz

うん。たぶん、中身がないんだと思う。

kty

バカ。そうじゃないよ。
“全部受け止めようとしてる奴”
の色だよ、それ。

mz

ッ!…(涙目

mz

……けちゃおのは黒だった。

kty

見た目どおりでしょ。俺、ずっと怖がってるから。(苦笑

mz

何を?

kty

…誰かを傷つけること。
優しくできる自信がもうなくてさ。

mz

けちゃおの欠片、拾ってもいい?

けちゃおは少しだけ目を見開いたあと、小さく笑って、頷いた。

二人の欠片が、重なった瞬間。 ガラスがかすかに光を放った。 “黒”と“透明”が、混ざって、 静かな“灰色”に変わった。

作者

pr視点

その光景を、窓際からおでは見ていた。 その手の中には、自分の欠片。 白く、震える光。

pr

みんな、誰かの心を拾ってる。
なのに僕は、まだ誰のも拾えてない。
……天使になりたいって、
本当は“誰かに触れたい”って意味だったのかな。(ボソッ

放課後。 教室に残った6人の影が、夕焼けに溶けていく。 先生の言葉が、廊下の向こうから響いた。

教師

欠片は、拾えば終わりじゃない。
それを“壊さずに持ち続ける”ことが、本当の試練だ。

その言葉に、まぜ太は小さく息を吸った。 手の中の欠片が、まだほんのり温かかった。

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