誰かの痛みを拾うことは、 自分の傷を開くことと同じ。 それでも、知りたいと思った。 あの人の“欠片”を。
次の日の朝。 教室の机の上に、小さな透明のガラス片が並べられていた。
教師
みんなが昨日書いた
“欠けてるもの”
の心の一部を、この欠片に映した。
生徒たちはざわめいた。 そのガラスは、光を反射しながら、 ほんの少しだけ、それぞれ違う色をしていた。
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教師
“痛み”
を共有しなさい。
それが天使候補としての最初の課題です。
黒板に書かれた言葉は、
他人の欠片を、壊さずに抱けるか。
作者
俺は教室を出ようとしたら、後ろから呼び止められた。
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“全部受け止めようとしてる奴”
の色だよ、それ。
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優しくできる自信がもうなくてさ。
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けちゃおは少しだけ目を見開いたあと、小さく笑って、頷いた。
二人の欠片が、重なった瞬間。 ガラスがかすかに光を放った。 “黒”と“透明”が、混ざって、 静かな“灰色”に変わった。
作者
その光景を、窓際からおでは見ていた。 その手の中には、自分の欠片。 白く、震える光。
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なのに僕は、まだ誰のも拾えてない。
……天使になりたいって、
本当は“誰かに触れたい”って意味だったのかな。(ボソッ
放課後。 教室に残った6人の影が、夕焼けに溶けていく。 先生の言葉が、廊下の向こうから響いた。
教師
それを“壊さずに持ち続ける”ことが、本当の試練だ。
その言葉に、まぜ太は小さく息を吸った。 手の中の欠片が、まだほんのり温かかった。






