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雨の日の晴くん

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雨の日の晴くん

1 - 雨の日の晴くん

♥

24

2019年06月02日

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雨が降ると私は

あの時の恐怖を思い出す

1年前

どうしよう

雨が降ってるのに

傘持ってくるの忘れちゃったよー

しょうがない

走って帰るかー

ん?

私が見た先

おおきな木の下

そこには男の子が立っていた

あんな所に男の子?

話しかけてみよう

こんな所で何してるの?

早く帰らないと風邪ひくよ?

……

(うーん)

私は5年2組の緑だよ!

君は?

僕は1年3組の晴

晴君か

しばらく一緒に雨宿りしてよっか

うん

ねぇお姉ちゃん

なに?

僕と友達になってよ

ふふっ

いいよ

じゃあ今から僕と遊ぼうよ!

緑の母親

緑ー

緑の母親

迎えに来たわよー

お母さん!

あ、

ごめんね晴くん

また今度、遊ぼうね

…うん

タッタッタッ

私はお母さんの元に駆け寄り

晴くんの方を振り返った

あれ?

いない…

そこに晴くんの姿はなかった

次の日

学校にて

昨日の帰り校庭で

ずぶ濡れの男の子と会ったんだけど

急に姿が見えなくなったの

それって

この学校で噂されてる

晴くんじゃない?

うん

晴って言ってたけど

噂されてるってなに?

なんかー

『一緒に遊ぼう』って言われて

『いいよ』ってこたえると

一生つきまとわれるんだって

え?

(私…)

(どうしよう)

帰り

よりによって今日も雨だ

いない…よね?

……

いた!

(ギロッ)

うっ

(こっちを見られた)

(目、あった?)

(ヒタッ)

ひっ

ねぇ

帰らないで

僕と

こないで!

遊ぼう?

いや!

遊ばない!

その後どうやって家に帰ったか

全く覚えてない

2週間後

なーんだ

晴くんの話聞きたかったのになー

……

あれ?

緑の足元

濡れてない?

えっ?

僕と

一緒に遊ぼう

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ひえー

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ひえー

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かけよー

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