ノベルセンシティブ
ホラー・ミステリー
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タイムカプセルの遺言状
ある夏の日、不慮の事故として処理された一人の少年の死。その日、崖の上にいた五人の幼馴染たちは、自らの保身のためにある「重大な秘密」を地中に封印した。二十年の歳月が流れ、それぞれの人生を歩んでいた彼らのもとに、当時グループのマドンナだった美奈から「取り壊される旧校舎の校庭で、あの日に埋めたタイムカプセルを掘り起こそう」という突然の誘いが届く。夜の校庭に集まった一同が錆びた缶を開けると、中から出てきたのは「二十年後、私が死んでいたら犯人はこの中にいる。美奈」という不可解な遺書と、生々しい血痕のついた一本のナイフだった。しかし、その遺書を書いたはずの美奈は、目の前で何事もないように笑っている。誰かの悪質ないたずらだと一同が胸をなでおろしたのも束の間、その日の深夜、美奈はカプセルに入っていたものと全く同じ形状の刃物で刺殺され、変わり果てた姿で発見される。遺体の傍らには、顔だけが切り抜かれた二十年前の集合写真が残されていた。執念深いベテラン刑事の追及を受け、かつての仲間たちが疑心暗鬼に陥る中、過去の「崖の上の記憶」に呼び寄せられるかのように第二、第三の連続殺人が発生する。アリバイの崩壊、二十年前に死んだはずの少年の筆跡、そして現在の美奈が抱えていた些細な違和感――。すべての謎が一本の線で繋がったとき、二十年間「美奈」として生きてきた哀しき怪物の正体と、二重に仕掛けられた驚愕のトリックが暴かれる。失われた時間と罪の行方を描く、圧倒的スケールの本格大長編ミステリー。






