大学をドロップアウトして、祖母の家に身を寄せている陽太は、ある日、田舎の町には不釣り合いな洋館で、アルバイト急募の貼り紙を見つける。
迷った末に電話をかけて面接に行くと、そこには、朔と望という、若い男性の従兄弟同士が住んでいた。
陽太は、足を骨折している望の代わりに家事のアルバイトをすることになる。
ある日、掃除をしているときに、あるものを見つけた陽太は、そのことで朔を怒らせてしまう。
だが、それをきっかけに、隠されていた朔の過去が次々に明らかになる。
辛い生い立ち、望との関係、そして、悲しい恋の顛末。
朔、望、陽太。それぞれの未来は……。