涙の器

紫陽花の雨に、君を思う

雨の午後、紫陽花畑で鼻歌を歌う少女・美咲に心を奪われた璃子。やがて二人は惹かれ合い、放課後を共に過ごす日々が始まる。だが美咲の抱える秘密を知ったとき、璃子の胸に芽生えた想いは、言葉にならないまま揺れ続ける。降り続く雨の中、璃子が最後に選んだのは――切なくも美しい、儚い恋の記憶。

大切なものが無い少年は旅をする！

大切なものが無い少年・明日葉 紫陽(あしたば しよう)は旅をする。それは、大切なものを作るため。
彼は人から愛されたことがない。まず、人と会ったこと自体が全くない。だが、彼は16歳になったと同時に、高校へ行かされた。そこで、人は暖かいんだと知った。その日から彼は決めたのだ。｢大切なものを作ろう｣と。さて、それは物なのか、はたまた、者なのか。もしかしたらどちらともかも。それを知るものは、まだ居ない。

自己紹介

お話し

………飼ってる犬が