人狼館の夜が明けるまで〜大好きな君が僕らを喰らう人狼だった〜
激しい雨の中、僕たちいつものグループ10人は、森の奥に佇む不気味な洋館へと足を踏み入れた。
僕たちはみんな、人間のフリをして暮らしている吸血鬼や狼男、化け猫といった「異形」の者たち。
お互いの正体を知り、固い絆で結ばれているはずだった。
――しかし、館の扉が閉まった瞬間、僕たちの「妖力」は完全に封じ込められてしまう。
普通の人間と同じ、ただの無力な存在になった僕たちの前に、不気味なアナウンスが響き渡った。
『ようこそ人狼館へ。これよりリアル人狼ゲームを開始する』配られたスマホに映し出された僕の役職は【占い師】。
そして、この中に「2人の人狼」と「1人の狂人」が潜んでいるという。
嘘と裏切り、隠された過去、そして僕たちの命を狙うあの男「鳴海刹牙」の影――。
極限の騙し合いの中で、僕は信じたい。
大好きな「君」のことだけは。
これは、異形たちの絆を無慈悲に切り裂く、地獄の夜の幕開け。