オメルタさえも熔かす愛で
イタリアンマフィア・スコッツォーリファミリーの幹部であるオメガのセイは、その日、会えば本能的に惹かれ合うという運命の番のエドアルドと出会った。運命を見つけられることは奇跡。そう言われる中で彼と出会えたことに歓喜するも、セイのボスでありセイに危うい執着を見せるヴィートはいい顔をしなかった。
ヴィートが許さない限り、別ファミリーのボスであるエドアルドとは番えない。それなら会わない方がいいと考えるセイだったが、引き寄せられるようにエドアルドと再会してしまうと、もう運命に抗うことはできなかった。
しかし、そんな二人をヴィートが許すはずもなく――――。
幼馴染みであり忠誠を誓うボスでもあるヴィートと、マフィアの世界に生きる者を縛るオメルタ(血の掟)に阻まれた運命の愛を成就させるには、どうすればいいのか。二人の想いが、今、試される。