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サキャーダ

サキャーダ

サキャーダ

…は?

サキャーダ

何、言ってんの…?

アルファ

ん?私が好きなんだろう?

サキャーダ

え?

サキャーダ

アルファ、俺のこと、好きなの?

信じられないと言った風に私をパチクリと見つめる

アルファ

ああ

サキャーダ

…ん?え?なにこれ、どういうこと

アルファ

何がだ

アルファ

もしかして振られたい、みたいなドMだったのか?

サキャーダ

違うけど…

その内戸惑ったように私を抑える力が弱くなる

アルファ

…ほらな

サキャーダ

え?

そしてふっと笑って見せる

アルファ

嫌いじゃないぞ、そういうとこ

サキャーダ

…っ!?

サキャーダ

そういう、ことか…

賢いサキャーダは瞬時に全てを理解する

アルファ

お前は、あくまで何もする気はなかっただろ

サキャーダ

…覚えてたのか

アルファ

ああ、前にも私の風邪を配慮して戦いを中断したように

アルファ

実際に私の意思を無視しようとは思っていないんだろうなと

サキャーダ

…じゃあ、俺が今本当にアルファを俺のモノにしてたら?

アルファ

その可能性はゼロだった

サキャーダ

…また、最初から全部お見通しなのか

サキャーダ

なーんだ

はあとため息をつき、困ったように笑うサキャーダを見てしたり顔をする

アルファ

ふ、やっぱり私には勝てないんだな

サキャーダ

…そうだね

サキャーダ

でも、アルファも変わった

アルファ

…え?

サキャーダ

こうやって仲間に出会って冒険していくうちに

サキャーダ

いつもしっかりしなきゃって思ってた張り詰めたアルファが溶かされた気がする

アルファ

…ふ、そうかもな

アルファ

というかちゃっかりアルファと呼ぶな

サキャーダ

レオンだって呼んでんじゃん

アルファ

確かにそうだがあいつは例外だ、バカだから

サキャーダ

はは

サキャーダ

━━━━そういえば

と言って私の側に寄ったサキャーダは

サキャーダ

さっき、好きにしていいって言ったね?

と言う

私がまだ理解も応答もせんうちに

サキャーダは私にキスをする

アルファ

アルファ

━━━━━え?

サキャーダ

このままじゃ癪だからね

サキャーダ

おやすみアルファ様

そう言って黄色く光らせたオーラと共に私たちは寝床に戻る

アルファ

…なるほど

アルファ

(これは、してやられたな)

そして複雑な気持ちで寝付くのだった

猫眷属として生まれたときから

常にヒトを見下していた

サキャーダ

…うん?

いつものように散歩中、見かけない森へ入ると

そこには1人の少女がいた

アルファ

この森を不思議に見せていたオーラは彼女のものだった

サキャーダ

(んなこと…ある?)

驚く俺に、ある声が聞こえる

 

おーい、アルファ!

サキャーダ

(アルファ…?)

アルファ

はい、お父様

サキャーダ

(アルファというのか…)

それからは毎日森へ通った

…すると

サキャーダ

…ん

サキャーダ

おい、待て

 

なによ

サキャーダ

お前、何をしようとしてる?

 

はっ?

 

ただ森へ入りたいだけよ

サキャーダ

…違うだろ

ぎらりと光らせた目で見つめると

その本質があらわになる

 

アルファを殺しにきたのよ!!!

 

奪ったのはあの子でしょ!!

 

私はあいつを許さない!!

サキャーダ

…そうか

そう一言言うと、俺はそいつを殺める

サキャーダ

身の程知らずが

ずっとアルファの虜で、アルファを護るのは当たり前だった

だけどある日からアルファは森にこなくなった

何日待っても何日待ってもこなかった

そこで自慢の聴力を活かして、アルファの家族らしき者の話を聞いた

 

アルファ…一体どこへ行ってしまったんだ

サキャーダ

(行方不明…?)

そして俺は森を含めたシャベリアの全てを探した

だけどアルファはいなかった

…そんなときだ

サキャーダ

…ん?

黄金のオーラを感じた

アルファと同じくらい膨大な

 

おいお前

サキャーダ

…誰でしょう

 

ベリートットに来ないか

サキャーダ

…は?

 

お前の追い求めているやつが、いるかもしれんぞ

サキャーダ

アルファが…?

サキャーダ

…ん?

だけどそこにもアルファはいなかった

アース

…サキャーダ?

そして何故か、同じように兄アースもいた

そして俺たちはサラリアという国でまた、一緒に暮らした

サキャーダ

…ん?

そんなとき、散歩していると

サキャーダ

青い、オーラ

遠くからそれを感じた

耳を澄ますとあの心地の良い声が聞こえる

俺は急いで駆けた

サキャーダ

…っにゃ

声が、出ない

感動して、嬉しくて

やっと会えた

サキャーダ

ニャー

やっと出た声に、そこにいた何人かが気付き出す

そこから、俺のアルファとの冒険が始まったんだ

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