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ある家族のオハナシ

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ある家族のオハナシ

1 - ある家族のオハナシ

♥

27

2019年06月08日

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お母さん!あのね、あの…

お母さん

うるさい!黙ってよ!

…………

お父さん

そうだぞ!どうして静かに出来ないんだ!

パンッ!そういって父は娘の頬を叩きました。

痛いよ…どうしてこんな事するの…?

お父さん

黙らないからだろ!?まだわからないのか!?

お母さん

そうよ!なんでこの子は何回言ってもわからないの!?

そういって、また頬を父は叩き、母は髪の毛を掴んで振り回しました。

…ごめんなさい…ごめんなさい…

お父さん

……

お母さん

チッ………

そう、この子は親に虐待されていました。

そして親どちらともに似ていません。

そんな理由で、虐待されていました。

痛いよ…グズッ、グズッ、

こうして、こんな生活が続きました。

所がある日、親達は山へピクニックに行こう、なんて事を言いました。

お父さん

早く着いて来なさい。

お母さん

お父さんの言う通りよ。ほら、早くてっぺんに行って景色を見ましょう。

…うん…

流石に、親は外では酷い言葉を言わないようでした…

(そういえば、最近は叩いたり殴られなくなったな…)

お母さん

私はトイレへ行っているお父さんに電話をするから、あっちのお花畑を見てらっしゃい。色んなお花が咲いているよ〜。

行ってきます…

お母さん

通話終了

通話
15:32

お母さん

貴方、今日よね?

お父さん

ああ、そうだ。遂にあいつを…

お母さん

あっちに行って、あいつを連れて来て上から落としちゃいましょう。

お父さん

楽しみだな。あぁ、楽しみで楽しみで武者震いが止まらないなぁ…!

そうして、親達は娘の所へ行きました…

お母さん

ほら、あっちの方はもっと景色が良いわよ〜!さ、早く行きましょう!

お父さん

他に誰も居ないから自由に見れるぞ〜!

うんっ!

(明るく振る舞わないと怒られてしまう…)

娘はガタガタ手が震えていました…

お父さん

どうしたんだ?何かあったのか?

お母さん

大丈夫なの?身体はしんどいところある?

な…無いよ!大丈夫!心配掛けてごめんね!

お母さん

そう。なら良かったわ。

そして親が計画を立てていた場所に着きました…

お母さん

わぁ…綺麗ねぇ。

お父さん

そうだなぁ…絵になるよ。

すごく綺麗……

ドンッ!

!?ア…エ…?

お母さん

アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!

お父さん

アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!どうだ?こんな気持ちは!

え…いや、いや、イヤアアアアアアアアアアアアアアッ!

どうして、ナンデ、こんなコト、

そう…娘は山から突き落とされたのです…

そして娘は下へ真っ逆さまに落ちていきました。

その娘が最後に言った言葉は…

マタイツカアオウヨ

お母さん

…………

お父さん

………クッ

お母さん

いい気味、こんなに興奮したのは初めてよ!

お父さん

あぁ、もうあいつとはサヨナラだ!なんて嬉しいんだろう!

そして5年後…

また女の子を出産しました。

お母さん!今日はピクニックに連れて行ってくれるんでしょ?

お母さん

えぇ、そうよ。楽しみね。

お父さん

どんなに綺麗な景色が観れるか楽しみだなっ!

うんっ!

そうしてまた同じ所へ行きました…

お母さん

(ここは娘を5年前殺した場所…)

お父さん

今回も綺麗だなあ!

お母さん

えぇ、そうね!ほら、皆で見ましょうよ!

………

また5年前と同じ事をしようとしました…

そして娘を突き落とそうとしたら、娘がこう言いました…

マタアエテウレシイヨ

コンドハコロサナイデネ

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