ノベル
ホラー・ミステリー
童ノ宮奇談「そして、パンザマストは鳴り終わり」篇
1話から読む夕暮れ時、街に鳴り響く「パンザマスト」。
それは子供たちに帰宅を促す防災放送であり、同時に“怪異の警告”でもあった。
地元に古くから伝わる神社、童ノ宮で育った女子中学生・塚森キミカは、
幼い頃から“普通ではないもの”に巻き込まれやすい体質を持っている。
新聞委員の彼女は、親友の長谷川ユカリと共に、
怪談配信者アキミチ君を招き「パンザマストにまつわる呪われた話」を取材することになる。
しかし、取材が進むにつれ、教室の空気は異様に冷え、
窓の外の夕焼けは“異界の色”に染まり始める。
やがて、血まみれの亡者が校舎を這い回り、
パンザマストが“鳴り終わる”と同時に、怪異は現実を侵食し始める。
キミカはユカリの手を取り、悪夢と化した校舎からの脱出を試みる。
だが、怪異は執拗に二人を追い詰め、逃げ場は次々と閉ざされていく。
その極限の中で、キミカの内側に眠る“説明のつかない力”が目を覚まし始める。
パンザマストが完全に鳴り終わった時、怪異は静かに消え去る。
しかし、キミカの瞳には、もう“人ならざる光”が宿っていた。
※本作は架空の街、童ノ宮市及びその周辺地域を舞台とした連作怪異譚「童ノ宮シリーズ」の一篇です。本作は単体で完結していますが、同一の世界観、登場人物、キーエレメントによって継続的な物語展開が可能となっております。






