どうせ死ぬなら今がいい
虚言癖な少女は虚ろな目でそう言った
こくん、こくん、と
眠そうな雰囲気でそう言った
だって、これから不幸が私を殺すかもしれない
虚言癖故、何を言っても許される
ぼんやりとした瞳で、そう言った
死ぬのは怖くない
狂気な瞳でこちらを見つめた
ぎらぎらと、ひしひしと、本気でそう言った
でも、死ねない
虚言癖故、誰も相手にしない
ただただうとうとしたその瞳でそう言った
だからと言って、どうという訳では無いんだけどね
虚言癖と、呼ばれる由来だった
少女は、既に狂っていた
ゆらゆら揺れて、ぽん!と消えた
コメント
4件
最後のぽん!と消えたって…語り手さんって……!? いや、でも『眠そうな雰囲気』ってことは眠くて眠そうだったんじゃなくて元々何かやっていたから眠そうだった、ってことかな……🤔💭 解釈すればするほどいろんな解釈が出来て面白い!!
いい感じの不気味さと、それをまとめるタイトル。いい感じ。