某県某所にある温泉街。 まるで時代劇のような街並みの先に、宿泊する温泉宿があるらしい。
福引の温泉旅行だから、そんなにいい宿じゃないかもしれないと思っていたが 活気付いた街中を見るに、存外いいところの様だ。
小日向 瑞樹
わー、すげぇ、舞台セットみたい…
九折 千歳
風情があってええなぁ
最寄り駅で合流した俺たちは、目的の温泉宿に向かいながら、 チェックイン時間までの間、観光MAPを片手に街中を散策する事にした。
お昼時だからか、定食屋が集中しているエリアに漂う食欲をそそられる香ばしい匂いが鼻腔をくすぐる。
小日向 瑞樹
(どこもうまそー…)
小日向 瑞樹
(こういう観光地の飯って、マジで当たりが多いんだよな…)
なんて思っていたからか、俺の言葉を代弁するかのように、腹が地鳴りみたいな音をたてた。
小日向 瑞樹
(う…そういえば電車ギリギリの時間だったから朝飯食べてないんだよな…)
小日向 瑞樹
(そら腹の虫の訴えもデカくなるわ…)
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